06年度蕨市一般会計補正予算について質疑(志村茂)
蕨駅西口再開発事業の遅れを反映し、補助金6200万円余を減額
2006年度の蕨市一般会計当初予算は183億7千万円でしたが、昨年12月議会までに出された補正予算で約186億4千万円になっていました。今議会には、さらに約6億6千万円の収入増の補正予算が提出され、一般会計予算は193億円余になりました。
6億6千万円の収入増に加え各種事業の不用額もあり、それを何に使うのかが問題になります。市長が提出した案は、蕨駅西口再開発のための土地の買戻しに約2億4千万円、職員の退職増に対応する退職金の追加に約3億8千万円、市庁舎整備基金積立に2億円、等が主な支出になっています。この補正予算に対して、志村茂議員が6点の質疑を行いました。
1点目は、基金残高がどうなるかですが、06年度末の基金は約35億2千万円になり、05年度末に比較して約1億4千万円減りますが、まだたくさんの貯金があることになります。
2点目は、一般会計規模が当初予算より約9億3千万円増えたことについて、本来はできるだけ当初予算に計上すべきであり、少なくとも収入増が確定している9月議会には予算計上すべきだと指摘しました。
3点目は、退職手当の支出が当初と補正を合わせれば5億円を超えるので、従来の説明通り、11億7千万円ある退職手当基金から繰り入れるべきだと指摘しました。そうすれば財政調整基金からの繰り入れ分を戻せます。
4点目は、障害者自立支援法のために障害者施設の収入がどのくらい減ったかを聞き、市の補てん措置を確認。また、移動支援事業の利用状況と軽減措置の利用を確認しました。
5点目は高齢者福祉について、福祉入浴券の利用が減っている問題と、介護サービス利用料軽減制度の利用実績を聞きました。
6点目は蕨駅西口再開発事業に関して、事業の遅れを反映して約6200万円の補助金を減額することを確認。県が減らした補助金288万4千円を市が肩代わりすることと、約2億4千万円出して再開発事業用地の買戻しをすることについては批判しました。
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