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市立病院事業会計補正予算質疑 市会議員 志村しげる

市立病院事業会計補正予算に志村茂議員が質疑

 市立病院事業会計補正予算は給与費3030万3千円と市立病院経営改革プラン策定業務委託料550万円が計上されており、志村茂議員が質疑しました。
 給与費3030万3千円は、医師を確保するには待遇改善が必要ということで、常勤医師に対して月額25万円を特別手当として支給するものです。
 志村議員は、常勤医師を増やして診療体制の充実を行おうとしている佐藤病院長の姿勢を高く評価しつつ、全国的な医師不足を放置していると、医師の取り合いになる心配があるということも指摘しました。また、政府が進める「医療構造改革」は、病院経営を厳しくすると同時に、国民には負担を増やし、良い医療を受ける権利を脅かしていることに言及。「医師は不足していない」と言う政府のごまかしを、日野秀逸医学博士が書いた本や自治労連の資料に基づいて明らかにし、医師を増やす世論をつくることと、人口に対する医師数が全国で最も少ない埼玉県が医師を確保する努力を行うよう、要請することが大事だと主張しました。
 病院長も、医師の取り合いになっては最悪だとし、人口に対する医師数はOECD(加盟30か国)の中で日本は27番目だと答え、志村議員と一致しました。
 市立病院経営改革プラン策定業務委託料550万円については、今後の病院の方向性を決めるための基礎調査を行うために、コンサルティングに委託するものです。その調査に基づいて、来年発足させる市民懇話会で病院の方向性を議論するとしています。
病院経営については公営の他に、独立法人化、公設民営、民営化、廃止まで幅広く検討の対象になるということなので、志村議員は、公営でこそ市民要求に応えられるとし、病院長の考え(病院長は他の議員の質疑に「自分のポリシーは公設公営です」と答えた)と同じだと強調するとともに、市民にも公設公営の良さを知らせていかなければいけないとし、市長の考えを聞きました。
頼高市長は、「病院長と十分話し合ってやっている。公立病院の果たす役割は大きい。市民の理解を得ていく点では私の役割は非常に大きい」と答えました。