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9月定例市議会終わる

9月定例市議会終わる
 エレベーター設計予算を削除
 陳情3件は不採択と継続審査

 9月定例市議会が26日終了しました。
 今議会は、頼高市長の選挙公約を反映した議案が提出された初の定例市議会でした。市長給与30%削減と市長退職金50%削減を行うための条例改正を始め、一般会計補正予算では、蕨駅にエレベーターを設置するための設計委託料の計上、校舎の耐震化を早めるために南小校舎の耐震診断委託料の計上、防犯活動を行う団体に備品購入費補助、防犯灯増設のための工事費増額等が提出されました。
 いずれも市民要求に基づくものばかりです。ところが、エレベーターの設計委託料について日本共産党以外の会派が、理由にならない理由で反対し、予算を削除してしまいました(関連記事別掲)。反対した議員の理不尽な態度に、批判の声が多数寄せられています。
 06年度の決算は、田中前市長が執行した年であり、市民要求に反する市政運営が随所に現れています。最大の無駄使いは、蕨駅西口再開発事業を市民の意見を無視して進めたことであり、日本共産党は一般会計決算認定に反対しました(関連記事別掲)。特別会計についても、国保会計ではたくさんの資格証明書が発行されたこと、錦町区画整理会計では事業の遅れを放置していること、中央第一区画整理会計では事業の見直しが必要なのに見直しをせずに予算を投入したこと、等の理由で日本共産党は反対しました。
 陳情は今議会に3件提出されましたが、いずれも採択されませんでした。後期高齢者医療制度に関する陳情では、委員会で志村議員が、本会議で梶原議員が賛成討論を行い、採択する必要性を訴えましたが、新生会、政風会、公明党は一言の理由も述べずに反対しました。非核日本宣言を求める陳情では、委員会で梶原議員が、本会議で山脇議員が賛成討論を行いましたが、これについても新生会、政風会、公明党は一言の理由も述べずに反対しました。「市議会だより」に一般質問した議員の氏名と会派名を記載することを求める陳情は、反対した会派はありませんでしたが、日本共産党以外は賛成せずに継続審査にしました。会派の意見をはっきり表明しないのは、市民から提出された陳情を軽く考えているからでしょうか。議員の姿勢が問われます。
 一般質問をした議員は16人にのぼり、蕨市議会始まって以来の高率でした。しかし内容は市民要求に基づいたものと言えないものもあり、市長を攻撃するための質問も目立ちました。
 今議会の傍聴者は、本会議に228人、委員会に8 人でした。市民が議会での議論に関心を持つほど真剣な議論になると思われます。

07年9月議会 主な陳情・議案に対する各会派の態度
議案等/会派共産党新生会政風会公明党民主ク結果
後期高齢者医療制度に対する意見書提出の陳情×××不採択
「市議会だより」の一般質問者の氏名と会派名の記載を求める陳情継続
「非核日本宣言」の意見書提出の陳情×××不採択
07年度一般会計補正予算からエレベーター設計委託料を削除する修正案×可決
07年度一般会計補正予算(修正部分を除く原案)可決
06年度決算認定(一般会計・国保・錦町区画整理・中央第一区画整理)×認定