市民の願い踏みにじる暴挙
保守(新生会・政風会)、公明・民主がエレベーター設計委託料を削除
9月議会最終日の26日、新生会・政風会・公明、民主の各会派は共同で、蕨駅の西口・東口にエレベーターを設置するための設計委託料を一般会計補整予算から削除する修正案を提案。日本共産党蕨市議団は反対しましたが、採決では可決されてしまいました。
設計委託料は、頼高市長が来年度中に蕨駅の西口、再来年度には東口にエレベーターの設置を行う計画とともに提案したもので、設置の大前提となるものです。認められれば、来年度JRが改札内で工事を予定しているエレベーター、下りエスカレーターと合せて、蕨駅のバリアフリー化が大きくすすむはずでした。委員会での否決に続く今回の削除で、設置を心待ちにしていた市民のあいだには、「これほど望まれているのに、ひどい」「立場の違いはあっても、こうした要望は実現させるべき」など、批判が広がっています。
削除を提案した新生会の三輪議員は、その理由として、《@改札外での設置主体はJRであるべきで、少なくとも維持管理責任をJRが果たすよう市長先頭に交渉を続けるべき。合意は時期尚早。Aバリアフリー基本構想がないままの設置は拙速。B学校校舎の耐震化の方が優先》など、各会派の主張を述べました。
これに対して、鈴木智議員は、質疑・討論の中で《@改札外への設置が地元自治体を主体として行われている現状ではJRが設置主体になる合意は不可能で、固執することは設置を困難にする。来年度中に西口にエレベーターを設置するためには今年度中の設計は不可欠。時期尚早どころか緊急の問題A基本構想がなくとも設置は可能で、多くの自治体はないまま設置に踏み出している。基本構想が理由というのは本末転倒。B市長は耐震化を早める提案もしている》など、改めて指摘。削除に理由がないことを示しました。特に、JRが設置主体となり維持管理責任をはたす合意は不可能との指摘に対しては、最後まで反論できずに努力を続けるべきとの立場に終始しました。
日本共産党蕨市議団は、一刻も早いエレベーター設置にむけ、引き続き全力をつくす決意です。また、エレベーター設置を求める市民の会でも、さらに理解が広がるよう様々な取り組みを行うことにしています。
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