教育まちづくり常任委員会視察報告
市会議員 鈴木さとし
11月6日、7日の2日間、教育まちづくり常任委員会の行政視察に参加してきました。
初日に訪れたのは青森市。コンパクトシティー、つまり、住まいや公共施設などの様々な機能を都市の中心部にコンパクトに集めることで歩いて暮らせるまちづくりをすすめています。背景には、道路の除雪費用を抑えるという事情があるということですが、中心市街地の空洞化対策、高齢者にも優しいまちづくり、歩いて生活できるウォーカブルタウンなどの考えは蕨市にも参考になります。担当者の説明では、基本的な考え方として、都市をインナー(早くからの市街地)、ミッド(低層住宅地域)、アウター(郊外の開発されていない地域)に分け、アウターでの開発が原則認めず、郊外に向かっていた開発の動きを内側に作用させるという方針のもと、前再開発により図書館や若者向け店舗を中心部に配置すること、「まちなか」居住の推進など具体的な施策がおこなわれています。その中でも、地元商店街と協力して行っている起業希望者の支援・育成や賑いづくりの取り組みは興味深いものでした。
視察日程にはなかったものの、合間の時間を利用して、図書館等がある再開発ビル、起業希望者が支援を受けて出店し賑わいづくりとしても期待されるパサージュ広場なども個人的に視察。市の財政負担など検討が必要な部分もありつつも、まちづくりや施設の充実、商店街振興を考えるうえで、良い刺激となりました。
2日目は福島市に移動して、「地域に学ぶ中学生体験活動」について視察しました。特徴は、職業体験だけでなく、地域への誇り、将来の夢等も目標にし、地域代表なども推進委員会に参加し地域ぐるみ行っている点です。蕨市の事業を考える上で参考となりました。
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