保険料の負担は1.1倍から1.4倍程度に - 資格証はできるだけ出さないよう配慮。75歳以上医療の条例へ質疑 - 市会議員 かじわら秀明
埼玉県後期高齢者医療広域連合議会で、75歳以上の医療の保険料が年額平均9万3990円となることなどが先ごろ決まりましたが、広域連合条例と「高齢者医療確保法」(昨年6月、自民・公明が国会で強行)にもとづき、蕨市の事務などを定める条例が議題となり、11月29日の本会議で内容を質しました。
【質】対象者の人数は。
【答】75歳以上は来年4月で6100人の見込み。障がい者は309人。被用者保険加入者は681人。
【質】国保税に比べ1・1倍から1・4倍の保険料になる(表)。しかも、低収入ほど値上げ率が高い。
【答】おっしゃるとおり。現在よりも負担が増える。
【質】保険料を滞納すると、保険証をとりあげ代わりに資格証を出すことを、法では義務付けている。東村山市では、市が資格証を発行しないと決めれば広域連合はそれを追認する予定。発行はやめるべきだ。
【答】資格証はできるだけ出さないよう配慮したい。広域連合と協議していく。
【質】65歳以上74歳以下の障がい者の加入方法は。
【答】69歳以下は、所得により一部負担1割となることを判断材料にしてほしい。加入後の脱退はできる。
【質】人間ドッグやがん検診、保養所の利用補助はどうなるか。
【答】人間ドッグ・脳ドッグ・保養所補助は予定していない。がん検診は保健センターで実施する。
【質】被用者保険加入者のみ半年間徴収を猶予、残り半年は9割減額となるが、その財源は。
【答】コンピューターシステム改修費含め、国の負担。
蕨市国保税と後期高齢保険料の比較(単身世帯。梶原試算)
年金収入(万円) | 蕨市国保税(円) | 後期高齢保険料(円) | 値上げ率(倍) |
100 | 9,200 | 12,750 | 1.39 |
160 | 9,200 | 18,330 | 1.99 |
180 | 31,480 | 55,510 | 1.76 |
200 | 53,180 | 71,430 | 1.34 |
240 | 87,380 | 111,780 | 1.28 |
260 | 102,180 | 127,700 | 1.25 |
280 | 116,980 | 143,620 | 1.23 |
300 | 131,780 | 159,540 | 1.21 |
400 | 205,780 | 225,210 | 1.09 |
注:国保税は、資産割をゼロと仮定している。
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