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08年度蕨市一般会計予算賛成討論要旨(志村しげる)

08年度蕨市一般会計予算
日本共産党志村茂団長の賛成討論要旨

 これまでの予算は、蕨駅西口再開発事業と中央第一区画整理事業を進める方針のもとで予算編成がされていたため、その財源を確保することが優先され、行うべき施策であっても予算化されないものがたくさんあった。本予算は、大型開発事業を見直すことにしたので、たくさんの市民要求が実現するものになっている。
例をあげれば、子どもの医療費無料化制度は入院が中学校卒業まで、通院は小学校3年生修了まで対象年齢を拡大した。妊婦無料健診は現在の2回を5回に増やした。保育行政では、くるみ保育園で午後7時までの延長保育を実施する。
学校教育では、特別支援教育支援員を各小学校に1名、新たに配置する。
市民の健康づくりの点では、64歳以下においても個別健診が実施され、歯周疾患検診については、60歳、70歳も行う。
国保税の値上げをやめ、中・低所得者への負担増を回避し、資格証明書の発行は基本的に行わないと表明した。
安全安心なまちづくりの点では、小中学校の校舎の耐震補強工事が始まり、民間住宅の耐震化についても30万円を限度に補助する制度が創設された。地震ハザードマップの作成や、水害対策基本調査委託料が計上された。防犯灯は75基分が計上され、自主防犯組織活動物品購入費補助金も引き続き計上された。
蕨駅へのエレベーター設置のための設計委託料を再度計上している。錦町区画整理事業への繰出金は、2180万円の増額をした。
公園関係では、環境整備委託料の増額や工事費を増額し、市民要望に応えている。
商店街活性化の施策もとられ、商店街街路灯電気料補助率もアップした。
その他、二中の音楽室へのエアコン設置、市のホームページの改善等、様々な市民要求に配慮している。
こうした、たくさんの市民要望を実現しながら、市の借金は一般会計で約5億4千万円減らしている。
以上のように、たくさんの市民要求を実現する予算になっているが市民一人ひとりから見れば、予算化されていないものもたくさんある。その理由は、2つの大型開発事業を進めて無駄な土地購入などを行ってきた前市長の負の遺産があること、国が地方自治体に出すべき交付税や補助金を減らしていること、戸田競艇組合からの配分金が減少していること等の財政的な制約がある中での予算編成になっているからである。
そうした事情の中で、非常にバランスが取れたいい予算だと評価できる。