米の輸入停止を求める請願への賛成討論
「ミニマムアクセス米の輸入停止を求める請願」への賛成討論(要旨)
市会議員 志村しげる
本請願が求めているのは、「ミニマムアクセス米の輸入を一時中止し、制度の見直しをWTO交渉の場で強力に働きかけること」を求める意見書を、政府関係機関に提出することです。
現在政府は、ミニマムアクセス米について合意をしたWTO協定にもとづいて、年間77万トンの米を輸入しています。しかし、ミニマムアクセスの意味は、輸入したい国に輸入の機会を与えるということであり、WTO協定には輸入が義務とは書かれておりません。政府の姿勢によって、輸入をやめることは可能です。
ところで世界の食糧事情は、地球の気候変動による生産の不安定化、途上国の経済成長と人口増にともなう需要の急増、世界的なバイオ燃料ブームによるトウモロコシの爆発的な需要増などが原因で、大変な食糧危機に陥っています。それなのに日本は米作を減反し、外国から米を輸入しています。これは発展途上国の食糧確保を困難にさせるものです。また、食糧自給率が39%と低い日本は、食糧自給率を高める農業政策に転換すべきであり、その点でも米の輸入はやめるべきです。請願が求めていることはたいへん重要なことであり、賛成します。