医師の確保とサービス向上に全力で取り組むと市長表明 - 市立病院会計決算に質疑 - 市会議員 かじわら秀明
蕨市議会の本会議で8日、昨年度の市立病院特別会計決算について質疑しました。市立病院は地域医療を守るかなめの存在です。しかし国が、医師は不足していないとの認識で、必要な対策を怠ってきたため、全国の自治体病院で医師不足が深刻です。蕨市立病院も例外ではありません。その点をふまえての主な質疑応答は次のとおりです。
【質】@昨年度は2・58億円の赤字となった。収支状況は。A資金繰りの状況は。
【病院事務局長】@医師確保はもとより、収益確保と歳出削減に取り組んでいるが、収支は厳しく予断を許さない。A現預金などの資産は、負債の10倍以上あり、資金不足の心配はない。常に安定的な経営をめざすことが重要。
【質】2年前に比べ、入院患者は8・4%減、外来患者は13・9%減。原因は。
【事務局長】常勤医師の減少が患者数増減の大きな要素だ。来院するたびに医師が変わるのでは、患者との信頼関係が育たないことは否定できない。なにより医師確保が重要だ。
【質】昨年10月に医師手当を引き上げた効果は。
【事務局長】産婦人科1人、小児科2人、今月は内科1人、計4人の常勤医師を採用できた。
【質】今後の病院改革での病院長と市長のリーダーシップが大きい。市長の決意は。
【頼高市長】@病院経営が厳しい主因は医師不足だ。引き続き常勤医師の確保に全力をあげる。Aできることからすぐ取り組む。サービス向上で病院ががんばっていることが市民に見えるようにする。B病院改革の方向を見定めるため、院長とともにがんばる。
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