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議長が陳情1件を審議しない決定

議長がまたもや陳情1件を審議しない決定を行う

 6月定例市議会に向けて請願1件、陳情2件が提出されていましたが、そのうちの陳情1件を岡田栄次議長が審議しない決定をしました。この陳情は元市議の小林正氏が提出したもので、「蕨市議会議員選挙および市長選挙における公費支出に伴う条例、規程の改正を求める陳情」です。
 このことが明らかになった5月27日の議会運営委員会で志村茂委員が理由を質すと、議長は「議会で取り上げて条例、規程を改正できるものではない。申し入れの場所が違うのではないか。選挙管理委員会に申し入れるべきだと思う」と答えました。志村委員は「国に対して意見書を出すのと同じように、選挙管理委員会に対しても意見書を出すことはできる。近隣の市議会では陳情を審議しないところが多いが、蕨市議会は陳情も請願と同様に審議してきた。議長の判断で審議しないとするのは議長の裁量権を逸脱している」と述べ、陳情を審議するよう求めました。一関和一委員も「入口でストップしないで議会で議論すべきだ」と述べましたが、議長は態度を変えませんでした。
 議長の態度は問題ですが、新生会(三輪かずよし代表)は「陳情すべてを審議しないようにしたい」という考えを述べたことがあり、そのことのほうがもっと問題です。今後、陳情の扱いを変更しようとする動きが出ることも予想されますので、注意が必要です。