2010年度(平成22年度)一般会計予算質疑 - 厳しい財政状況でも「くらしの安心と未来への希望」示される鈴木議員が代表質疑
3月2日から行われた本会議での質疑は、3日に2010年度一般会計の質疑に入り、午後、日本共産党蕨市議団を代表して鈴木智議員が代表質疑を行いました。2010年度の事業については、「平成21年度補正予算において公共事業の前倒しを行うことを予定しており、21年度補正予算と22年度当初予算を連続したものとして、市政運営を進めていく予定」(市長施政方針)とし、具体的には、防犯灯設置、舗装道補修、学校校舎の改修・耐震化等の工事請負費が21年度補正で計上され、22年度に行われる内容です。
以下、一般質問代表質疑の主な内容について、お伝えします。
【質】市民税・個人分で税収減を見込む要因は何か。今後の見通しはどうか。
【答】景気の低迷により(課税の基準となる)昨年の給与所得のうち、時間外手当や賞与が大幅に減少するものと見込むため。今後も歳入は厳しいと考える。
【質】所得の時期より課税の時期に家計が厳しくなる。納税相談機会を増やすなどのきめ細かな対応を求める。法人分ではどうか。
【答】企業収益は悪化の一途をたどり大幅な減収となる企業もあるため予算減額を見込んだ。減収傾向は続くと考える。
【質】平和宣言塔設置工事の詳細についてどうか。
【答】9月を目途に進めたい。ステンレス製で宣言全文を刻んだ銘盤を取り付けたい。場所は駅周辺・市役所などを候補に協議中。
【質】市長就任以来の防犯灯設置総数と新規設置数、LED防犯灯の評価は。
【答】平成21年度までに270基を設置し、うち、新規は127基(加えて、22年度に40基)。22年度はすべてLED防犯灯。寿命が長く消費電力も少ないため省エネや環境への配慮で貢献できると考える。
【質】子ども医療費無料制度で拡大される対象者は。
【答】(10月から通院分も無料となる)対象の中学生は1677人、合計では8319人を見込む。
【質】留守家庭児童指導室の申し込み状況と、南町地区の新規開室について。
【答】申し込みは合計で132人、年度当初の入室児童数は合計で398人。南町地区(87人の在室見込み)には定員40人で新たに設置(写真)。4月以降(開室まで現指導室で)指導員を増員し受け入れる予定。
【質】在宅要介護高齢者手当の対象者数について。
【答】要介護4及び5で施設サービスを利用しない保険料第3段階以下(生活保護世帯を除く)の120人を見込んでいる。
【質】住宅改修資金助成金(リフォーム助成)の概要と効果について。
【答】市民が市内業者で住宅改修を行った場合、工事費の5%、上限10万円を助成する。予算額の20倍以上の需要が発生し、市内経済の活性化に寄与する。
【質】蕨駅東口へのエレベーター設置について。
【答】屋根付きで11人乗り。工期は7〜12月を予定。
【質】中央第一区画整理事業見直し委託の内容は。
【答】駅前通りの拡幅整備のあり方や、住居建て替えのために拡幅が必要となる道路計画など、権利者の方々の意見を伺いながらまとめていくため、専門家の支援を委託する。
【質】35人学級の基準は。
【答】各小学校の3・4年生で、2学級編成以上で36人以上とならないよう基準を定める。
【質】財政状況が厳しい中、市民の暮らしを守り要求を実現することと、安定した市政運営を行うという二つの要請に応える上で、本予算編成での市長の考えは。
【市長】もっとも知恵を絞ったところ。安心の実現を図りつつ、財源を伴う施策は将来にわたった継続が可能かを考え、未来を見据えた編成を行った。また、緊急性など優先順位をつけて選択。くらしを守りつつ、未来につながる仕組みをつくっていきたい。
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