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一般会計予算に対する賛成討論（概要）・志村茂

10年度蕨市一般会計予算に対する志村茂議員の賛成討論概要
　２０１０年度蕨市一般会計予算は、たくさんの市民要求を実現するものになっている。例えば、▼一般会計から国民健康保険特別会計への繰出金を増やし、国保税を値上げしない▼今年の10月から、通院においても中学校卒業まで医療費を無料にする▼幼稚園に通園している保護者の負担軽減のため、５歳児への補助金を年額６千円増額し４万円にした▼70名定員の保育園を11年４月に開園するための準備を進め、国と県の補助金を含めて１６７７万４千円の補助金を計上している▼南町に２か所目の学童保育室を設置する▼４歳６か月から就学前の幼児を対象に、すこやか発達相談事業を行う▼生後４か月までの乳児のいるすべての家庭を保健師等が訪問する、こんにちは赤ちゃん事業を行う▼妊婦健診で、無料の超音波検診を１回から４回に拡大する▼２歳児に歯のフッ素塗布が無料で受けられるクーポン券を発行する▼歯周疾患検診を30歳以上は誰でも受けられるようにした▼知的障害者を連続２泊まで預かる夜間保護事業（蕨版ショートステイ）を実施する▼障害者自立支援法にもとづく障害福祉サービス事業所に対して、１か月10万円までの家賃補助を行う▼新体系移行後の地域活動支援センター事業に対する補助制度が各種新設される▼市が行っている地域生活支援事業で、住民税非課税の人の利用料は無料にする▼在宅で要介護４以上の低所得世帯の人に在宅要介護手当を支給する▼中小企業に借入金利子を補助することに加え、信用保証協会保証料を10万円まで補助する▼市内の業者に個人住宅の改修・改築を頼めば、10万円を限度にして工事費の５％を市が助成する住宅改修資金助成制度（リフォーム助成）を創設する▼中心市街地活性化基本計画認定に向けての予算が計上されている▼北町地区の藤まつりへの補助を継続する▼学校の耐震化を引き続き重視し、09年度の補正予算で校舎３棟の耐震補強工事を行い、10年度に４棟の耐震補強工事の設計と４校の体育館の耐震診断を行う▼蕨駅東口へのエレベーター設置工事を行う▼防犯灯を09年度の補正予算と合わせて75基設置する▼自転車盗難防止対策として警備員が市内を巡回する▼東口の安心歩行エリアの整備を行う▼消防への通報について携帯電話とＩＰ電話からの連絡も発信地が特定できるようにする▼消防団第４分団の待機所を大規模改修する▼北町地区の浸水対策として、わらび公園の地下に雨水調整池を築造するための設計委託料を計上した▼中央第一区画整理区域について推進可能な都市計画づくりに積極的に取り組み、見直し作業を進めるために１０６２万６千円を計上している▼錦町土地区画整理事業会計への繰出金を増やし、事業の推進を図っている▼小学校３・４年生で35人以下学級にする▼スクール支援員を１名増員し、13名にする▼中央小において、発達障害・情緒障害通級指導教室を蕨市で初めて実施する▼にこにこ相談員を各小学校に１名配置する▼児童用図書および生徒用図書の購入費を増額している▼蕨駅西口第一駐輪場の追加募集は、距離制限を撤廃する▼蕨市制50周年記念事業で行った地域の行事を継続するコミュニテイー運営委員会に交付金を増額する▼テニスコートの改修を行う▼錦町６丁目に公園建設を行う▼西公民館集会室に可動ステージを設置する▼平和都市宣言塔を設置する、などである。

蕨市の借金を減少

　このようにたくさんの市民要求を実現しながら借金を減らし、健全財政に努めていることはすばらしい。前市長が予算編成した07年度の蕨市全体の借金総額に比較して、09年度末には14億４５００万円削減できる見通しであり、10年度末にはさらに５億円程度削減できる見通しということなので、将来も安心できる。

行政の効率化や
様々な努力で財源確保

　頼高市長が健全財政に努めながら、福祉、暮らし、教育の充実など、たくさんの市民要求に応える施策が行える背景には、社会福祉協議会と社会福祉事業団の合併に見られるように、行政の効率化を進めていること、自らの給与も削減して市民要求に応えるという姿勢、限られた財源の中で今優先すべきは何なのかを的確に捉え、今日の財政状況では実施することに無理がある大型公共事業の見直しを進めていること、購入目的が消失した市有地については所有の是非を検討し、売却すべきものは売却して財源確保に努めていること、従来通りの処分をすれば処分費が必要だった旧型のぷらっとわらび(蕨市コミュニティバス)をネットオークションにかけ、１７１万円の収入に結びつけた発想の転換、埼玉県やＪＲと交渉し、補助金の獲得や土地の提供を受けたりする交渉力など、様々な努力がされていることによるである。これらが、市民へのサービス向上につながっていることを高く評価したい。
　財政状況から盛り込まれなかったものもあるが、総合的に見て非常に良い予算だと考えるので、日本共産党蕨市議団は賛成する。