index
一般会計決算認定に全会派が賛成
決算委員会報告 - 市会議員 やまわき紀子・市会議員 鈴木さとし

9月8日と9日、決算常任委員会が開催され、一般会計、特別会計7件、事業会計2件の決算認定が審議されました。

一般会計の審議では、法人市民税が前年度比36%も減収となるなど、不況の影響が大きい市税収入に対して、滞納対策や払いたくとも払えない状況になっている納税者への対応について、各会派の質疑が集中。担当者からは、滞納回収に全力をあげるとの立場とともに、生活が厳しい市民の状況に対しては、きめ細かな相談を行うこと、無財産や著しい生活困窮など法の条件に合う場合には、遅滞なく処分停止とすることなどが答弁されました。また、歳出についての、党市議団の質疑では、小規模修理修繕希望者登録制度の拡大で、同制度での市内業者への発注が前年度比300万円以上も増えていること、精神障害者手帳申請に必要な医師診断書手数料補助が利用されている状況、東小に市内2か所目の「ことばの教室」設置で余裕ある指導が可能になったこと、などの成果が改めて明らかになりました。

その後、日本共産党を代表して鈴木議員が賛成の立場から討論し、@国保税の据え置きなどに加え、市内業者を応援する様々な施策が積極的に行われたこと、A蕨駅西口へのエレベーター設置など数多くのマニフェストや市民要求が実現されたこと、B市の借入金を減少させ、市立病院会計で純利益を計上した市政運営が、市民の信頼につながっていることを強調しました。その他に討論はなく、一般会計決算認定については、全員が賛成。7件の特別会計、病院事業会計についても、全員が認定に賛成しました。

水道会計の審議では、新生会が、純損失が生じたことへの市長の見解を質疑しました。市長は「要因が単年的度に集中したためであり、来年度以降は安定した経営が見込まれるので心配ない。全体をトータルに自治体運営していくのが私の仕事、全ての会計を通して円滑な運営に努力したい(概略)」と答弁しました。しかし、新生会は、3月議会の補正予算と同様に、「社会通念上不自然な人事異動を行い、(水道会計に)予定外の退職金を強いた」などと決めつけ、反対討論。これに対して日本共産党の山脇議員は、「負の要因が単年度に集中したため純欠損を経常したが経営面は健全」、「退職までたとえ1年であってもその部署に必要な人を配置することが必要であり、人事異動は全く問題ない」と主張し、賛成の立場で討論を行いました。採決では、日本共産党の2人以外の委員全てが決算認定に反対しました。