新年度一般会計予算概要が説明される - 小学校全教室にクーラー設置など、たくさんの市民要求が盛り込まれる
蕨市の2011年度予算が概ねまとまったことから、議会各会派に11年度予算の概要と、国の「地域活性化交付金」等に係わる10年度補正予算の概要説明がされ、日本共産党蕨市議団は1月24日に説明を受けました。
総務部長から「予算規模は216億円台前半。前年度比15億円近く増額となる。歳出の増額要因は、雇用、経済情勢の悪化に伴う社会保障費の大幅な増加、子ども手当の支給額上積みに伴う増加、公共施設・道路橋の改修、選挙関連経費等の臨時的経費などがある。歳入では、個人所得の減少による影響で市税が1億円ほど減収となるが、地方交付税、臨時財政対策債、道路橋補修に伴う市債、子ども手当・生活保護費などの社会保障費の増加に伴う国・県支出金は増える。
10年度補正予算では国の補正予算に対応して、11年度当初予算に予定していた保育園やプールの改修、舗装道補修工事等の前倒し、配偶者等暴力相談事業、学校図書の整備などを計上している」との説明があり、財政課長から、一般会計歳出の主な事業の説明がありました。一部を紹介します。
総務費
◎蕨を描いた水彩画の絵葉書を作成し蕨の魅力を発信
◎各コミュニティ委員会が行う事業への補助を継続するとともに、北町コミュニティ委員会分10万円を増額
◎市民課窓口で外国人への対応を充実
民生費
◎障害者生活サポート事業を導入(レスパイトサービスとは別に、年間150時間まで利用できる)
◎一般会計から国保会計への繰出金を増額
◎留守家庭児童指導室の児童用図書費として各室1万5千円を予算化(補正予算)
◎各保育園の空調機改修工事(補正予算)
◎「くるる」2階のけやき保育園(民間)の運営委託料及び補助金を計上
衛生費
◎子宮頸がんワクチン接種に1回1万5千円を助成
◎ヒブワクチン接種に1回4千円を助成
◎小児用肺炎球菌ワクチン接種に1回4千円を助成
◎高齢者用肺炎球菌ワクチン接種に3千円助成
◎フラワーセンターでの家庭の生ごみと花の苗との交換事業を拡充(通年受付)
◎錦町地区の公共下水道未整備地域のU字溝清掃委託料を100万円増額
◎外国人用「ごみの分け方・持ち出し方」パンフレットを2千部作成(補正予算)
農林水産業費
◎わらびりんご育成のための補助制度を新設
商工費
◎商店街街路灯電気料補助を3分の1から2分の1に
◎空き店舗有効活用事業補助金制度を新設
◎住宅改修資金助成(住宅リフォーム助成)を継続
◎観光行事委託料に「あさがお・ほおずき市」を追加
◎小口事業資金融資等への利子補給及び信用保証料補給を継続
土木費
◎北町の舗装道補修に補正予算で302万円、市内全域の舗装道補修工事及び錦町のU字溝布設替工事等に当初予算で4059万円を計上(10年度の当初予算1008万円から大幅増額)
◎塚越陸橋の落橋防止工事
◎中央第一区画整理見直し委託料を引き続き計上
◎北町1丁目雨水調整池築造(公共下水道会計で)
◎公園関係の環境整備委託料を100万円増額
消防費
◎消防救急無線のデジタル化に向け、調査委託料計上
教育費
◎特別支援教育支援員を7人分から9人分に拡充
◎35人程度学級を小学校5年生まで拡大
◎小中学校の冷水機を各校3台から5台に拡充
◎小学校の普通教室及び特別教室にエアコン設置
◎西小4期校舎、中央小校舎、中央東小特別教室棟、二中特別教室棟の耐震補強工事(補正予算)
◎東小、西小、南小、塚越小各体育館の耐震補強工事設計
◎北小、中央小、中央東小、一中、東中各体育館の耐震診断
◎小中学校図書館の図書標準を100%充足(補正と当初予算で)
◎北町公民館の和式トイレを一部洋式化
◎図書館で、土・日と祝日が重なる日は開館
◎中央プールの内外壁塗装等工事(補正予算)
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