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県内の小学校統廃合事例を視察 - 公共施設調査特別委員会報告 - 市会議員 鈴木さとし・かじわら秀明

1月31日、市議会の公共施設再整備再配置調査研究特別委員会は、県内の富士見市と川口市を視察しました。特別委員会では公共施設整備の今後のあり方、学校施設の改善方向について議論をしていますが、この日は、県内で学校統廃合が最近行われた事例を調査したものです。

富士見市では、新設のつるせ台小学校にて、学校総務課と、同校今井校長などから話を聞きました。ここでは、都市再生機構(UR)の鶴瀬第二団地(1962年建築)居住者の高齢化などで、統合前のつるせ西小学校で一学年複数学級の維持が困難となり、一学年50人程度の上沢小学校の両校を閉鎖して新校舎を建設したものです。旧校舎の老朽化が進んでいた事、地理的には学区のほぼ中間に新校舎を置いたことなどから、保護者からは、統合についての異論はなかったとのことでした。

次いで川口市役所にて、芝園小学校と芝富士小学校の統合について学校教育課から話を聞きました。ここも、UR・芝園団地居住者の高齢化にともない、両校とも一学年での複数学級が維持できない状況がつづいていました。芝富士小に統合しましたが、保護者の要望を受け、通学路を団地内に設定したり、廃止前の芝園小の校長を、芝富士小の校長につけるなどして、統合後の混乱が起きない配慮がされたとのことです。

いずれの事例の背景も、蕨市とは異なりました。蕨市では一学年で単式学級になる可能性は当面低く、いま学校統廃合を進める必要はないと、改めて感じた視察となりました。