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【3月議会】2012年度蕨市一般会計予算について志村茂議員が72項目の質疑

2月29日から3月2日まで議案に対する質疑が行われ、日本共産党の議員は4人全員が質疑を行いました。

2012年度蕨市一般会計予算については志村茂議員が72項目の質疑を行い、新年度予算に盛り込まれた施策の内容や蕨市の財政状況などをわかりやすくするために奮闘しました。以下、一部を紹介します。

【歳入】
◎固定資産税が約2億2千万円減収となる理由
 土地分は評価替えによる土地価格の下落や認定変更、家屋は既存家屋の減価、償却資産は設備投資の減少による。家屋は今後2年間は増築した分だけ増額になる。
◎基金残高はどうなるか
 各種基金の取り崩しで平成24年度末は23年度末と比較して約10億4千万円減り、約26億1400万円になる。
◎戸田競艇事業収入
 23年度と比較して7500万円減の3億円を予定。今後も厳しい状況が続く。
◎市債残高はどうなるか
 すべての会計と土地開発公社を含めた24年度末の借入残高見込みは、約323億2800万円で、23年度末より約4100万円減。

【歳出・総務費関係】
◎庁舎第2駐車場の管理と来庁者の利用について
 現在は土地開発公社の所有で、無料の来庁者駐車場、公用車駐車場、職員駐輪場、及び有料駐車場として使っているが、これを買い戻した後、現在の利用形態を保持して民間に賃貸し、24時間の機械式駐車場にしたい。
◎町会街灯電気料の軽減
 電気料補助金が平成23年度より49万7千円減っているのは、蛍光管防犯灯からLED防犯灯に取替えているため。東電との契約で1灯当たり約45%軽減できる。
◎町会掲示板設置費補助は建替えも対象にすべき
 柔軟に対応していきたい。
◎安全安心きれいなまちづくりポイント事業奨励
 まちづくり連合会による地域助け合い事業のポイント制度を活用し、クリーンわらび市民運動(ゴミゼロ運動)などの地域貢献活動の参加者に、市内の商店で買物に利用できるポイントを付与する(予算百万円)。

【民生費関係】
◎多機能型事業所スマイラ松原の利用見込み人数
 生活介護が42人、就労継続支援B型が25人、就労移行支援はなし。
◎障害児通所給付費制度
 障害児通園施設(あすなろ学園)が児童発達支援センターになり、国の負担が減って市の負担が増える。放課後等デイサービスが児童発達支援事業として創設され、給付費の対象になる。
◎レスパイトサービス事業の改善について
 平成27年度に廃止することにしていたが、22年度にこの事業を利用した人には継続して利用することを認め、助成金も減らさない。
◎子ども手当の未申請分は、いつまで遡れるか
 平成24年3月末日までに申請されれば、23年10月にさかのぼって支給される。
◎子どものための手当
 所得制限が導入されるため、現況届けが必要になる。市が通知等を送付することになると思う。減額となる世帯は790人と見込んだ。
◎学童保育の入室人数、午後7時までの時間延長、指導員待遇改善について
 一次選考時点で、中央69名、中央東40名、南町A41名、南町B40名、塚越42名、
塚越東44名、錦町32名、北町A56名、北町B38名で、現時点で待機児童はいない。
 午後7時までの延長保育は、指導員の補充が完了したらスタートしたい。
 待遇改善は、午後5時以降を時給980円に上げる。
◎保育園の待機児童対策
 新規入園希望者は、一次受付現在317名で、入園承諾者は134名。未承諾者の内訳は、0歳児38名、1歳児62名、2歳児51名、3歳児29名、4歳児2名、5歳児1名となっている。臨時保育士を募集しており、定員を超えて受け入れる準備をしている。
◎3か所目の子育て支援センターについて
 交流プラザさくらで、午前9時から午後3時まで開設し、くるみ保育園の職員2名で運営する。
◎保育園の耐震化
 さくら、みどり、さつき保育園については、24年度耐震診断、25年度耐震補強設計、26年度耐震補強工事を行う。他の2園は昭和57年以降の建築なので、耐震診断は予定していない。

【衛生費関係】
◎子宮頸がん予防ワクチン等について
 対象者は、子宮頸がん916人(そのうち平成23年度中に接種を受けた高校2年生231人は市の単独費で実施)、ヒブ1844人、小児肺炎球菌1723人。25年度以降は国が検討中のため、取り扱いは未定。
◎リサイクルフラワーセンター事業に関して
 蕨市で生ゴミを持ち込む家庭数は1月末現在延べ92世帯、生ゴミの量は1420s、製造された堆肥は345s、そのうち150sをフラワーセンター内で使用、195sは自主管理団体等が育成する公園等の花苗の肥料として活用。

【商工費関係】
◎空き店舗有効活用事業
 平成23年度の実績は、南町、中央、北町の各商店街で1店舗ずつ新たに開店した。24年度は、4店舗の空き店舗解消を進めたい。
◎住宅リフォーム助成
 住宅改修助成金の平成23年度実績は、助成件数26件、助成額150万円、市内業者への工事発注額は約3900万円で、事業効果は約26倍となった。24年度は当初予算で150万円を計上。
 木造住宅耐震改修補助金を受けても、その対象工事以外のリフォーム工事を行う場合は、1軒の家で住宅改修助成金の利用も可能。

【土木費関係】
◎錦町のU字溝布設替え
 錦町2丁目「やまとの湯」の北側約70mを既設U字溝から長尺U字溝(フタ付き)に替える。ここは23年度に約150mの布設替えを予定していた箇所だが、東日本大震災で70m執行停止した。その分を24年度に行う。
◎市役所通り整備事業
 平成23年度に引き続き、道路改良工事、電線地中化工事が予定され、24年度内の供用開始を目指している。
◎錦町区画整理事業
 建物移転29棟、街路築造工事1100m、仮設住宅の建替え、土地開発公社から事業用地153uの買戻し等を実施する。
◎わらび公園実施設計
 地元の意見を聞いて作った基本計画(中央部を芝生広場、周囲にパーゴラやベンチ、トイレ・水飲み場等を配置)を踏まえて進める。

【消防費関係】
◎消防団運営交付金
 消防団員は第1分団20名、第2分団15名、第3分団13名、第4分団17名、第5分団17名、第6分団18名、団本部4名の計104名。交付金は団本部に24万3千円、各分団に51万3千円を支給している。団員が多い分団は運営経費が増加するので、各分団17名を基本にし、1人増えるごとに3万2千円を加算する。但し分団員の合計が104人になるまで。
◎災害対策用備蓄品
 蕨市地域防災計画の想定地震の変更に伴い、アルファ米等の主食やペットボトルの保存水について目標数を増やした。充足率は主食が130%、粉ミルクが112%、ペットボトルの保存水が77%。平成24年度はペットボトルの保存水を1万3千本、アルファ米とクラッカーを各1万食、サバイバルフーズを1800食、粉ミルクを80缶購入する。

【教育費関係】
◎小学校の35人程度学級
 27名が受験し、8名を採用する。配置は、西小3・4年生、南小3・4年生、北小5年生、中央東小5・6年生、塚越小6年生。
◎小中学校体育館耐震化
 東小、西小、南小、塚越小は23年度の補正で耐震補強工事を予算化した。北小、中央小、中央東小、一中、東中は24年度に耐震補強設計、25年度に工事を行う。いずれもトイレ改修、屋根の防水、外壁、床改修を含めた内装改修等を耐震補強工事と一緒に行う予定。
◎中学校のエアコン設置
 特別教室は3校合わせて33室に設置する。設置しない教室は、生徒会室、総合学習室など27室。
◎公民館の消耗品費
 公民館利用者が印刷やコピーをするときは用紙を用意して頂いていたが、利便性を考え、公民館で用紙等を備え、利用者からは実費相当分を頂くことにした。
 北町公民館ではスリッパ350足分を計上した。
◎公民館改修工事の内容
 南公民館の1階女子和式トイレ・2階男子和式トイレの改修(洋式にする)等。
◎図書館の休館日
 平成24年度の祝日開館は5日間実施する。休館は、毎週月曜日、年末年始、毎月第4金曜日の館内整理日、2月の蔵書点検期間等、合計90日を予定。休館を減らす検討はしていく。