第18回市町村議会議員研修会に参加して(その2)
市会議員 志村 茂
市会議員 山脇紀子
2月7〜8日の両日、大阪で第18回市町村議会議員研修会が開催され、2人で参加し、2日目の講義について報告します。
第一講義では、関西学院大学の室崎益輝教授が「東日本大震災に学ぶ自治体のあり方」と題して講義を行いました。
東日本大震災は総合的で実効的な被害軽減の取り組みを教えてくれたとし、@防災から減災へは、大きな自然に対して小さな人間のできることは限られているので、できることを効果的に組み合わせれば被害を減らすことができる。A防災対策から危機対策へは、悲観的に想定し楽観的に備える。B行政主導から協働連携へは、住民の安全を確保するのは自治体の責務ではあるが、自治体だけではその責務を果たすことはできないとして、公助1:自助6:共助や互助3の関係性を説明しました。町会みんなで家具転倒防止器具をつけたら一升瓶を贈るなど楽観的に準備をするという考えは、楽しくも重要な提起だと思いました。
立命館大学の土居靖範教授は「住みつづけるための生活交通再生」と題して第二講義を行いました。だれもが安心して安全に、いつまでも住みつづけられる土台として公共交通を位置づける交通基本法の制定が必要だと提起しました。
最後に、伊丹市のまちなかバルの取り組みを中塚一氏が事例報告をしました。まちなかバルとは、5枚つづりのバルチケットとバルマップを片手に、5店舗の店を飲み歩き、まちと店と人とのコミュニケーションを楽しむまち活かしイベントです。昨年5回目を迎えたこのイベントは100店舗が参加し、3100冊売れ、経済効果もあり、全国にも飛び火するとりくみとなっています。(山脇)
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