水道設備の耐震性を高める・蕨市
水道設備の耐震性を高める・蕨市
基幹管路の耐震化86%へ
4ヵ年で中央浄水場設備を整備
公共施設の耐震対策の一つとして、蕨市は、水道設備の耐震化を進めています。3月議会の市長の施政方針表明で、頼高英雄市長は、水道管の更なる耐震化と、中央浄水場の電気機械設備の更新事業を行うことを説明しました。
水道管の耐震化としては、地下水(蕨市には井戸が9か所あります)を送水するための導水管など、基幹管路約660メートルを耐震化します。これによって、2012年度末の耐震化率は86%となり、埼玉県平均の30・6%(全国平均もほぼ同じ)を大幅に上回ります。
また、中央浄水場の更新事業は、2012年度から4カ年で、約9億4千万円を見込み、老朽化した設備などを更新し、災害に強い設備をめざしていきます。12年度は監視制御設備などの更新工事に約3億円計上しています。この設備は、水道設備を24時間監視するものです。13年度以降は、排水の心臓部といわれるポンプ、受変電設備、停電しても水道を安定供給するための自家発電装置、を順次更新します。現在の発電装置の連続作動は9時間程度で、昨年の計画停電の際に水道は止まることはありませんでしたが、作動時間を倍近くにして安定性を高めます。
【参考】2010年度末の県南5市の基幹管路の耐震化率は以下。蕨市80・9%、戸田市41・8%、川口市57・0%、さいたま市67・5%、草加市45・1%(埼玉県生活衛生課資料より)