県南協議会・環境部会視察報告 - 生ごみ分別収集と可燃ごみの夜間戸別収集を学ぶ - 市会議員 志村しげる・やまわき紀子
|
職員の説明を受ける部会員 |
県南都市問題協議会(川口・蕨・戸田の議員で構成)の環境問題研究部会は8月9日、神奈川県秦野市を訪れ、生ごみ分別収集モデル事業と可燃ごみの夜間戸別収集について視察しました。
秦野市は人口約17万人、面積は約104平方qで、隣接する伊勢原市(人口約10万人、面積は約56平方q)と「秦野市伊勢原市環境衛生組合」を組織し、収集運搬は各市が行い、中間処理から最終処分までは環境衛生組合が行っています。
秦野市はごみ減量化のため、平成18年度から生ごみ分別収集モデル事業を開始しました。家庭の生ごみを水切りバケツ(バケツが2重になっていて下のバケツに水がたまる)に入れて水を切り、週2回の可燃ゴミ収集日に生ごみ専用の大型ポリバケツに投入し、それを委託業者が収集します。集めた生ごみを大型生ごみ処理機で堆肥化します(22年度までは、剪定枝チップや牛ふんと混合して堆肥化していたが、生ごみの収集量が増えて処理が困難になり、23年度から機械にした)。処理能力は日量500sで、現在の投入量は1日当たり400sです。23年度のモデル事業への参加自治会は5団体で、1500の対象世帯のうち900世帯が参加、生ごみ約65tを収集しています。
蕨戸田衛生センターでも同様の事業(生ごみバケツ貸出登録世帯が約1200世帯、収集量は約80t)をしていますが、生ごみの収集方法は秦野市の方が家庭の負担は少ないと感じました。ただし、これ以上参加世帯が増えると生ごみ処理機が満杯になるので、今後は委託を検討しているということです。
可燃ごみの夜間戸別収集は、人通りの多い昼間の収集を避けて交通安全を図るとともに作業効率を上げ、排出者責任の自覚を促し、まちの美観を保つことを目的に実施しました。モデル地区は東海大学前駅南口地区で、248世帯のうち学生単身世帯162世帯を対象に戸別収集を実施。ただし、オートロック付きマンション(6箇所)はステーション収集にしたということです。持ち出しは週2回、午後8時から11時30分までに玄関前などに出してもらい、午前0時から収集を開始、午前2時過ぎには終了するそうです。効果は、@収集場所がカラスに荒らされることがなくなったAごみが道路上に散乱することがなくなり、交通安全の確保やごみ収集作業上の安全性・効率性が確保できたB痴漢・窃盗等の犯罪抑止効果がある、ということです。今後、市内全駅(4駅)周辺の夜間戸別収集を検討するとのことでした。
大変参考になりました。
|