蕨戸田衛生センター組合議会が廃プラスチックのリサイクルを視察(志村・鈴木)
蕨戸田衛生センター組合議会が廃プラスチックのリサイクルを視察
市会議員 志村しげる
市会議員 鈴木さとし
蕨戸田衛生センター組合議会は10月5日、衛生センターなどが集めた廃プラスチックのリサイクルをしている「新日鉄住金株式会社君津製鉄所」(千葉県君津市)を視察しました。
リサイクルの方法は、銑鉄を製造する設備の1つである「コークス炉」を使って、廃プラスチックを炭化水素油、コークス、コークス炉ガスに分けて再利用します。「コークス炉」は廃プラスチックを空気と遮断して分解するので、ほぼ100%再利用できるということでした。炭化水素油になるのは約40%で、プラスチックの原料などになる化学原料に再商品化します。コークスになるのは約20%です。コークス炉ガスになるのは約40%で、主成分は水素とメタンであり、製鉄所内の発電所等で燃料として利用するそうです。
どんなプラスチックでもリサイクルが可能ですが、「プラ」のマークが付いていないものは産業廃棄物として扱うように容器包装リサイクル協会から言われるそうです。そのため蕨戸田衛生センターでは、蕨市と戸田市が集めた廃プラスチックのうち、「プラ」マークのない物は手作業で分別して焼却しているそうです。
こういう手間をかけさせてリサイクルする量を減らすのは、容器包装リサイクル法の欠陥というべきものです。2006年に容器包装リサイクル法が改正され、事業者が、ペットボトルやその他のプラスチックの容器包装を分別収集する市町村に対して、資金を拠出する仕組みを作りましたが、「拡大生産者責任を徹底する制度」を盛り込みませんでした。日本共産党は、この点を指摘し反対しました。
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