全国都市問題会議に参加して(志村しげる)
東日本大震災がテーマの
全国都市問題会議に参加して
市会議員 志村しげる
第74回全国都市問題会議が10月11〜12日、岩手県盛岡市で「都市の連携と新しい公共ー東日本大震災で見えた『絆』の可能性」のテーマで開催され、蕨市議会から4名が参加しました。
1日目は高成田亨仙台大学教授の基調講演、谷藤裕明盛岡市長の主報告、平田オリザ大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授、井口経明宮城県岩沼市長、大矢邦宣平泉文化遺産センター館長の3氏による一般報告がありました。
2日目はパネルディスカッションで、コーディネーターは広田純一岩手大学農学部教授、パネリストは多田一彦遠野まごころネット理事長、西尾雄志日本財団学生ボランティアセンター長、村山優子情報ネットワーク法学会理事長、戸羽太陸前高田市長、大橋建一和歌山市長の5名で行われました。
色々な人の話を聞き、あらためて東日本大震災の被害の甚大さを思い知らされました。様々な支援が行われていますが、被災者の心のケア、特に子どもたちのケアは長期にわたって行わなければならないこと、復旧・復興がはかどっていないこと、元の町並みに戻せばいいのではないことなどがよく分かりました。
皆さんの話がそれぞれ参考になりましたが、中でも戸羽市長の話は一言ひと言に重みがあり、話をする度に拍手をしてしまいました。特に、「とにかく忘れないで下さい。すべての皆さんに忘れられたら私たちは頑張れない。常にということではありません。ふとした瞬間に被災地のことを思い出して下さい」と言ったことが強く胸に残りました。