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総務常任委員会視察報告(市会議員 鈴木さとし)

空家などの適正管理(名張市)、防災体制(湖西市)について視察
市会議員 鈴木さとし

 11月8・9日、総務常任委員会の行政視察が行われました。
 8日に訪れた名張市は三重県西部に位置する人口約8万人の都市。かつては近畿圏のベットタウンとして人口が急増しましたが、近年になって、新興住宅地で空き家などが増え、庭木や雑草など私有地の管理に関する苦情や相談が増えてきたそうです。これに対し、名張市では、市街地で問題になっていた老朽空き家の対策と合わせて、今年度から「空き家等の適正管理に関する条例」を施行。空き家管理に関する所有者の責任を明確にするとともに、市民からの情報提供や市の実態調査、指導・韓国・措置命令・公表の対応について規定されています。
 この条例制定により相談件数が増え、今年度だけで解体2件を含む24件を解決(11月7日現在)。売却の相談なども含め、きめ細かい対応をしている様子を詳しく聞くことができました。また、協力を得られないケースもあり強制力を伴う対応の検討も必要、との認識も示され、蕨市での検討の参考になりました。
 9日に訪れた湖西市は、静岡県西部にあり人口は約6万人。今年8月に蕨市と災害時相互応援協定を締結し、今後の相互協力や交流が期待されている市です。
 湖西市では年に4回行われている市民訓練に、それぞれ約2万人もの市民が参加するなど、市民ぐるみで積極的な防災活動が行われています。最も印象深かったのは「地域のコミュニティーが一番大事」という視点。地域に丸投げではなく、市は地域に出向き一緒に取り組む姿勢で援助していて、様々な課題に有効に機能しているようです。参加した議員は「先進的な防災体制は大変刺激になった」「今度は防災での市民交流ができれば…」など積極的な感想を交わしていました。