日本共産党蕨市議団報告〜名古屋市のごみ行政
名古屋市庁舎前にて
日本共産党蕨市議団の志村茂・山脇紀子・鈴木智の3名は2月7〜8日、愛知県名古屋市のごみ処理と岩倉市の高齢者福祉を視察しました。2回に分けて報告します。
名古屋市は、ごみ処理について参考になる取り組みをたくさん行っていました。主なものを紹介します。
◆可燃ごみの戸別収集(家の前の道路等に出す)を戦前から行っており、現在はその他に発火性危険物、不燃ごみ、粗大ごみ(有料)、プラスチック製容器包装を戸別収集している。
◆災害対応の観点から、ごみ・資源物の収集を50%は直営にしている。
◆ごみと資源物を所定の排出場所に持ち出すことが困難な人は自宅の前(集合住宅であればドアの前)に出し、それを市職員が収集する「なごやか収集」を実施。対象者は、?要介護認定を受けている65歳以上の1人暮らしの人?障がい者で1人暮らしの人。平成23年度末で3458世帯。
◆紙類と古着は市民団体が集団資源回収やスーパーの駐車場等を利用して回収活動(リサイクルステーション活動)を行っており、市は収集しない。団体に事業協力金を払っている(一般方式の場合1?3円)。
◆事業系ごみの中で、資源(空きびん・空き缶・ペットボトル・プラスチック製容器包装・紙製容器包装)及びスプレー缶類(家庭から出るものと同じもの)は、品目別の発生量が収集日1日につき45リットル(スプレー缶類は1週間につき20リットル)までの事業所は、家庭用資源指定袋(当分の間はレジ袋も使用可)に入れて、1袋を限度に市の資源収集に出すことができる。
◆市民への広報をしっかり行っている。保存版のパンフレット「なごやの資源・ごみ分別ガイド」(平成23年度版は36ページ)を収集の仕方が変更になるたびに全世帯に配布している(変更した点を強調している)。その結果、プラスチック製容器包装の不適物の割合は9%(蕨市は38%)であり、不適物除去後のランクはAクラスになっている。