index
【3月市議会】市民の暮らし重視の新年度予算が成立 - 補正予算で錦町区画整理を推進‐3月市議会終わる

新設舗装する錦町松原線(錦町区画整理地内)
新設舗装する錦町松原線(錦町区画整理地内)
3月定例市議会は25日、市長提出議案と市民からの陳情について採決を行い、閉会しました。市長提出議案はすべて全員の賛成で可決成立しました。成立した補正を含む各予算は、耐震化などの防災対策、中央地区のまちづくりプラン、特養ホーム整備など、市民の暮らしを重視したものとなっています。

年金者組合蕨支部からの陳情「年金削減中止を求める陳情」は、日本共産党が賛成したものの、新生会・公明党・民主党が反対し、反対多数で不採択となりました。

市長提出議案は、議会初日に、12年度一般会計補正予算(第5号)と、13年度一般会計当初予算など36件が提出され、うち、教育委員人事案は1日に先議して全員の賛成で可決しました。
新年度に耐震化するみどり保育園
新年度に耐震化するみどり保育園

政務活動費条例が成立

さらに1日には、議員提出議案として、「政務活動費条例」が提出され、全会一致で可決しました。この条例は、法律改正にともない、3月1日までに、各自治体で条例改正が義務付けられていたもの。従来の名称である「政務調査費」を「政務活動費」に変更しました。全国議長会などは、従来の政務調査費の使途を拡大し、会派がおこなう会議の費用や、会派がおこなう国への陳情の諸経費にも使えるように提案していました。しかし、日本共産党蕨市議団は、使途拡大は市民の理解が得られないと主張し、蕨市議会では、従来と同じ運用にすることで合意され、この日の提案・可決となったものです。

区画整理と消防デジタル化

18日に市長提出の追加議案として、12年度一般会計補正予算(第6号)と、12年度錦町区画整理特別会計補正予算(第2号)、職員の退職手当条例改正の3件が出され、19日の総務委員会と、21日の教育まちづくり委員会の審査を経て、全員の賛成で可決・成立しました。

補正予算2件は、2月26日に成立した国の補正予算を活用し、消防救急無線設備のデジタル化と、錦町区画整理で8戸の家屋移転と錦町松原線の舗装新設工事を行うものです。13年度予算に計上された32戸分と合わせ、13年度は計40戸の家屋移転の計画となりました。

退職手当条例改正は、職員の退職手当を3ヵ年で段階的に平均約402万円減らすもの。国家公務員に準じて地方公務員の退職手当も減らすよう国が圧力をかけ、県内でもすべての自治体で退職手当を減らします。蕨市職員組合は議案提出に「同意」していると、18日の本会議で説明がありました。

今議会での一般質問は15人。傍聴者は延べ111人でした。なお、議会閉会後に、議会改革推進特別委員会の次回開催日について協議が行われ、4月22日午前10時開会に決まりました。