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【9月市議会】 2012年度一般会計決算に質疑(鈴木さとし)

市民の願いに応える「あったか市政」の成果を確認
 9月5日の本会議で2012年度(平成24年度)一般会計決算への質疑を行いました。
 はじめに、今日まで続くデフレ不況の深刻さを市民の声も交えて紹介し、最大の要因が国民の所得減少であるにもかかわらず、歴代政権が、国民への負担押し付けや労働法制の改悪等で国民のくらしを痛めつけ破壊する政策をとり続けてきた問題点を指摘。続けて、こうした時期に、市政が地域経済を活性化させ、市民要求を実現することで生活を応援することの重要性を強調し、あったか市政の成果と今後の課題を確認する立場から質疑に入りました。以下、答弁から実績を中心に、その一部を紹介します。
歳入 市税収入の特徴と市民の現状について 
2012年度 個人所得は低い状況が続く

 市税の収入済み額は、固定資産税等の評価替えの影響等で昨年度比で0・2%減。収納率は0・3%増。
 その内、市民税個人分は、営業所得等の減少傾向、納税義務者数の減少等が見られる中で約3%の増額となっているが、これは年少扶養控除の廃止等(増税)の影響によるもの(影響額は1億4千万円程度)。一方、平均所得の最近10年間での変動は、平成15年度約265万円、平成24年度239万円と約10%減少している。
 法人分は、相対的に企業収益の改善、申告法人数の増加が見られ、前年度比で13・6%の増。
歳出 実施された主な施策の内容・効果等
実績を重ね、財政健全化も前進

◆学校体育館の耐震化工事 東、南、塚越、西の各小学校で実施。屋根防水、外壁改修、床張り替え、トイレ改修等の大規模改修等も行う。室内が明るくなった、トイレがきれいで使いやすくなった等の感想多数。
◆保育園の耐震診断 さくら、みどり、さつきの3園で行い、今後、それぞれ設計・工事を予定。
◆自主防災組織特別交付金 上限20万円で、主に発電機、テント、防災倉庫、救助用機材等が購入された。
◆地球温暖化対策設備等設置費補助金 太陽光発電システムで30件、太陽熱温水器18件、雨水貯留施設2件の利用があった。
◆市内業者への発注 加点方法を見直し、12月の総合評価方式による一般競争入札では市内業者が受注。
 100万円以上の工事で市内業者の受注実績は13件、約1億3784万円(前年度は25件、約1億2075万円)。前年比での件数減は、契約総数の減少(71件→61件)のため。
 小規模修理修繕登録制度の登録18社(前年度18社)。実績は契約件数163件(同155件)、約1676万円(同約1381万円)。
◆わらびりんご育成事業 苗木づくりやりんご味のわらび餅の試作、片品村での栽培技術研修等。商品化をめざし、当面、生産量の拡大を図る。
◆空き店舗有効活用事業 補助金を利用し開店したのは飲食店1店。他に、認定空き店舗で補助金を利用せずに開店したのが1店。
◆住宅改修資金助成金(住宅リフォーム助成) 助成件数22件、助成額142万円で、助成額に対する市内業者の受注額は3860万円。約27倍の事業効果。
◆中仙道蕨宿開設400周年記念行事 関係4団体による実行委員会を中心に13事業を実施。
◆留守家庭児童指導室 年度末で合計332人が在籍。延長保育は8月から実施し、55人が利用。
◆保育園 年度末で市内認可保育園に合計633人が在籍。待機は12月現在0〜3歳児の76人。保育士を配置し面積基準内で合計39人分の定員拡大を行った。また、25年4月までに全園に保健師または看護師の配置を完了。
◆中学校へのエアコン設置前年度の小学校に続き、6月末までに各校に設置され7月から使用開始。
◆特別養護老人ホーム建設に向けて 蕨市として意見書を県に提出し、補助金に関し計画を認める通知があった。近隣住民への説明等を経て、今年10月着工予定と聞いている。
◆コミュニティーバス「ぷらっとわらび」 利用実績は18万4183人で前年比1万8352人増。75歳以上無料パスの利用者は2万5591人。
◆安全安心きれいなまちづくりポイント事業 クリーンわらび市民運動、防犯パトロール等の地域貢献活動参加者に、市内商店で使用できる商品券1万3333枚を配布。市内商店での使用実績は2748枚。
◆蕨市の借入残高 各会計に土地開発公社借入金を合わせた残高は約325億4千万円。前年度比で3億4千万円、頼高市長2期目からで7億7千万円、市長就任時から37億7千万円の減。