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蕨戸田衛生センター組合議会が、廃棄物を建設資材にするリサイクル工場を見学

蕨戸田衛生センター組合議会が
廃棄物を建設資材にするリサイクル工場を見学

 蕨戸田衛生センター組合議会は4日、栃木県日光市に事業所がある渡辺産業株式会社を行政視察し、党蕨市議団から組合議員である志村・鈴木・梶原各市議が参加しました。
 同社は昭和44年創業で、平成23年に一般廃棄物処理業を開始、自治体排出のゴミのリサイクルに携わっています。蕨市と戸田市のゴミを処分する衛生センターは、不燃物残渣(資源ごみ以外の燃えないゴミ)の一部を今年度から当社に委託しています。
 視察団は、本社事務所にて社長の話を聞いたあと、敷地内の工場を見学。焼却灰や不燃物から、鉄などを取り除く前処理工程、特殊硬化剤によって有害物質を無害化するなどのミキシング工程、1辺25センチ程度に成型(ブロック化)する工程などを見学しました。成型したものは破砕し再生砕石として使われます。当社とは別の駐車場建設現場で、再生砕石が路床(路面を安定化させるために石などを敷く、路面の下の部分)として使われている様子も見学しました。
 ゴミの搬入時点では溶出・分析試験(有害物質混入のチェック)をおこない、製品化されたブロックはダイオキシンなどの測定が徹底されるなど、環境保全への姿勢も学ぶことができました。
 蕨戸田衛生センターでは、ゴミの焼却後に残る灰と不燃物残渣は、3200トンを民間会社に委託して群馬県草津町や山形県米沢市などに埋め立て処分をし、3000トンを渡辺産業などに資源化委託をします(平成25年度の予定)。市民のゴミ分別や資源化の意識が進み、ごみ量そのものが減少傾向で、外部委託量も減少傾向です。ただし、全国各地の最終処分場で埋め立ての残容量が少なくなっている状況であり、ひきつづきゴミの減量が求められています。今回見学した渡辺産業のように、埋め立てではなく再生砕石等として再利用するゴミ循環は、いっそう推進されるべきものと考えます。