index
【3月市議会】消費税増税などの厳しい 社会状況や、くらし守る「あったか市政」を反映 - 2014年度一般会計予算に鈴木さとし議員が質疑

来年3月開設に向けて工事が進む特養ホーム(=南町2丁目)
来年3月開設に向けて工事が進む特養ホーム(=南町2丁目)
2014年度蕨市一般会計予算は、消費税増税の影響などの計上により、前年度比2・5%増の219億円程です。鈴木議員は、市民の声を紹介しながら、消費税増税の深刻な影響など、安倍政権の暴走や、行き詰まりを見せるアベノミクスの問題点を指摘。その後、頼高市長の「あったか市政」を反映した一般会計予算に71項目の質疑を行いました。以下、一部を紹介します。

総論、及び歳入に関連して
〜消費税増税の影響など〜


【質】予算編成の方針、重点施策の基本的な考え方。
【答】市長が施政方針で表明した「コンパクトシティー蕨将来ビジョンの推進」「市長マニフェストの推進」「市民のくらしを守る市政」「財政の健全化」を基本方針とし、「安心」「にぎわい」「みんなにあたたかいまちづくり」に向けた重点施策を選択と集中で編成。
【質】消費税増税の市財政などへの影響はどうか。
【答】歳入で1070万円、歳出では1億1200万円の増。さらに、歳入で地方消費税交付金が1億1800万円の増だが、自動車取得税は2000万円の減であり、財政は厳しい状況。
【質】市民税の個人分・法人分の積算根拠と見通し。
【答】個人分は、賃金引き上げ等による個人所得改善はまだ先になると予測。法人分は、実績で増収を見込む一方、駆け込み需要の反動など見込む。どちらも前年並み(微増)の計上。
【質】借金総額の見通し。
【答】平成26年度末317億4200万円(25年度末比で3億7600万円減)。
来年2月にネット予約が始まる富士見テニスコート
来年2月にネット予約が始まる富士見テニスコート

歳出に関連して
総務費


【質】みんなで創るわらび推進条例市民懇談会とは。
【答】市民参画・協働の実施状況について広く市民の意見を聞くため設置。公募1名を含む5名で構成。
【質】蕨市経営戦略に関する市民懇談会「行政改革プラン」の検討方向性など。
【答】委員10名で構成し年5回開催の予定。「市民との協働の更なる推進」「市職員の人材育成」「自立した健全財政」の3つの方向性に基づいた部会を庁内に設置、具体的な取組を検討する。
【質】緊急一時保護事業。
【答】DV被害者をシェルターで保護できない場合に緊急一時的に保護する事業。予算は宿泊施設使用料。
【質】協働事業提案制度の実績と見通しについて。
【答】5件の提案があり「機織り教室」「自分らしく働きたい母親を応援する事業」の2件を採択。来年度は補助事業4件程度を想定。

民生費・衛生費

【質】障害者計画など。
【答】「障害者計画」「第4期障害福祉計画」を定める。ニーズを把握し実効性ある計画にすることが課題。
【質】特別養護老人ホームの事業内容など。
【答】今年度は20%が完成。11月初旬に入居申し込み受け付け開始、27年1月末の引き渡し予定。27年4月1日オープンを予定。
【質】保育園の希望状況と開設予定の保育園の効果。
【答】一次受付で申し込み367件中、承諾186件不承諾175件。塚越7丁目の保育園は定員110名を想定し、塚越地域中心に不承諾者数の改善を期待。
【質】地球温暖化対策設備等補助金の実績と見通し。
【答】実績は太陽光発電25件、燃料電池40件、雨水貯留施設17件の申請で総額490万3千円。燃料電池・雨水貯留施設が増加傾向。

農林水産費・商工費

【質】わらびりんご育成事業と商品化の進捗状況。
【答】苗木の育成などを補助。26年度は「わらびりんご味のサイダー」の試作品製造を予定。
【質】リフォーム助成の実績、見通し、効果について。
【答】26年1月末で27件189万7千円を助成。市内業者受注額は4940万円で26倍の事業効果。

土木費・消防費

【質】共同住宅等耐震診断補助金について制度の内容。
【答】共同住宅(分譲)について耐震診断の3分の2(1棟当たり100万円、住戸数×5万円を限度)を補助するもの(賃貸住宅は県の制度が利用可能)。
【質】東口コミュニティーショッピング道路整備コンサルティングの内容。
【答】蕨駅東口商店会の賑わいづくりを支援できる道路整備の基本方針を検討。
【質】地域防災計画見直しの基本的な考え方。
【答】東日本大震災の教訓を踏まえた法改正や県の地域防災計画修正に伴い見直しを行う。新しい被害想定による修正、帰宅困難者対策、特別警報等の気象に関する事項など見直したい。
【質】防災施設整備工事の内容について。
【答】防災行政無線の難聴地域対策として、スピーカーの増設、方向修正など。

教育費

【質】学校図書館教育支援員の増員と活動内容。
【答】現在の3名から2名増員し計5名の体制に。1校につき週2日勤務。環境整備、図書ボランティアの調整を行う。
【質】就学援助の基準について、新年度の内容は。
【答】国の生活保護基準引き下げを反映させず25年度当初の基準で認定審査を行う。また、借家世帯では月6万2千円を上限に家賃相当額を所得基準に上乗せ、対象者拡大を図る。
【質】音楽によるまちづくり懇談会の目的と構成。
【答】27年度からの「音楽によるまちづくり事業」の検討を行う。市内の音楽家や公募市民などで構成。
【質】公共スポーツ施設予約システムの内容など。
【答】富士見野球場、塚越野球場、富士見テニスコート、錦町スポーツ広場のインターネット予約が可能に。27年2月の開始予定。