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【6月市議会】6月定例市議会が閉会 - 市長提出議案はすべて可決 - 請願・陳情は1件採択、2件不採択

蕨市議会6月定例会は20日、請願・陳情3件と市長提出議案7件の討論・採決が行われ、市長提出議案はすべて可決しました(人事案件5件は4日に採決が行われ、5件とも全会一致で可決済み)。その後、議員提出議案で「子宮頸がんワクチン接種に関する意見書」を上程、可決して閉会しました。

請願・陳情の結果は次のとおりです。
▼「介護保険要支援者への保険給付を継続するよう国に意見書の提出を求める請願」は、日本共産党が環境福祉経済常任委員会で討論を行った他に討論は無く、採決では新生会、公明党の反対で不採択になりました。

▼「障がい者の暮らしの場 特に 入所施設についての 陳情」(「蕨市でも、長期的な観点に立ち入所施設の設置について検討してください」という内容)は、全会一致で採択されました。

▼「集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲を行わないよう国に意見書の提出を求める陳情」は、鈴木智議員が賛成討論(討論要旨は左に掲載)を行ったほか、民主党も賛成討論を行いましたが、新生会、公明党が討論をせずに反対し、不採択になりました。

今議会に一般質問を行った議員は14人で、傍聴者は本会議83人、委員会1人でした。

議会閉会後に、第15回議会改革推進特別委員会を7月24日に開催することを決めました。

集団的自衛権問題 - 鈴木議員の討論要旨

総務常任委員会での討論のとおり、自民党が公明党との協議をすすめている解釈改憲は「立憲主義」の乱暴な否定です。日本を「海外で戦争できる国」につくり変えることは認められません。日本は「紛争を戦争にしない」ために「戦争しない国」として国際社会に積極的に関与すべきです。

与党協議での新3要件はいくらでも拡大解釈が可能で「限定なく地球の裏側まで」行って戦争ができる等、平和国家としての在り方を180度転換する議論です。1カ月足らずの密室協議で推し進めるのは常軌を逸した暴走です。

単位弁護士会全てが解釈改憲反対の会長声明や意見書をあげる等、暴走に反対する世論が広がっています。各地方議会も異議や反対を表明し、県内でも越谷市議会等が反対の意見書を可決。国の暴走にストップをかけるのは地方議会としての蕨市議会の責任です。

憲法を骨抜きにして民主主義や国民の権利を否定する政治の暴走が戦争へ突き進んでいく歴史を二度と繰り返してはなりません。

以上の見解を表明し「陳情」に賛成します。