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【9月市議会】国民皆保険の要 国保会計決算に質疑 ― 市会議員 かじわら秀明

 5日の本会議で、13年度国民健康保険特別会計決算認定に質疑しました。年金生活者、自営業、非正規労働者などが加入する国保は、加入者の所得が低いなどの構造的問題があります。被保険者数は2万1328人。蕨市は、一般会計から加入者一人当たり3万5千円余の繰り出しをして税率を据え置きました。
 私は主に(1)加入者の所得・滞納状況。(2)収納率向上策。(3)税支払い困難者への相談。(4)特定健康診査の受診状況。を質疑しました。答弁は次の通りです。
【担当部長の答弁】
(1)加入者のうち所得100万円未満は1万4129人(66%)、4月1日現在の滞納者数は3765人で、うち所得100万円未満は2176人(58%)。(2)財源確保と公平性から収納対策を実施している。納税相談に応じない人へは財産調査し、差し押さえ134件、換価119件を実施した。滞納処分は、必要以上の財産があった場合に実施している。(3)非自発的失業者への国保税減免は319人が該当し、1856万円を実施した(一人当たり約5万8千円の減額)。生活困窮者への相談は随時対応している。(4)年齢別受診率は40歳代23%、50歳代30%、60歳代41%、70歳から74歳53%。(前年健康診査を受けなかった人への)勧奨通知の送付が、受診率向上に一定の効果をあげている。
※現在国と県は、国保を県単位に広域化することを狙っており、市民と国保財政への影響が懸念される中での、質疑でした。税率を抑える努力、収納率を高める対策、市民の健康保持の対策などを、引き続き進めていることを確認しました。