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県南都市問題協議会 都市計画・交通問題研究部会視察報告
つくば市の「自転車のまち」計画を視察(市会議員 鈴木さとし)

つくば駅近くのレンタサイクル施設
つくば駅近くのレンタサイクル施設
1月15日、県南都市問題協議会の都市計画・交通問題研究部会は、茨城県つくば市を視察しました。
 同市では、低炭素社会と市民の多様なライフスタイルの実現に貢献し、自動車からの交通手段転換を図る観点から、「〜りんりんつくば〜自転車のまちつくば基本計画」が定められています。これは、各施策や関係機関の連携を図りながら、ソフト・ハードの総合的な自転車利用の環境づくりを方向づけたもの。また、「行動計画」では、安全・快適、利便、環境、健康の視点から、安全利用のための啓発とルールづくり、快適な走行空間ネットワークの基盤づくり、自転車を使いやすい体制・施設づくり、環境にやさしい仕組みづくり、自転車を楽しめる機会づくりを内容とする5つの基本計画、さらに15の施策をまとめ、実施メニューを重点施策、短期実施可能施策、中長期的に取り組む施策に分けて定めています。これまでに、「自転車の安全で快適な利用の促進に関する条例」の制定、良好な走行空間の確保、レンタサイクルの整備とサイクルシェアリングの実証等が行われてきたということです。
 担当職員からは、環境整備が進んだことや、通勤時の自転車利用率に微増が見られること等の成果について説明され、一方で、推進する上で課題が多い分野があり、その都度検討を重ねながらすすめていることなども率直に示されました。
 蕨市を含む埼玉県南部地域でも多くの自転車が利用されています。安全性や環境の確保と利便性の向上はつくば市同様に大きな課題となっています。個別の施策の導入については各市での検討が必要ですが、「自転車利用」の観点から各部・課にわたる様々な施策をまちづくりとして統一的にとらえ推進している点は大変興味深く感じました。