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介護保険料改定案示される〜基準額で月額718円アップ

蕨市の第6期(2015年度〜17年度)介護保険料改定案について、1月27日、担当課から日本共産党市議団に説明がありました。
 介護保険料は3年ごとに改定されますが、保険給付に対する国の負担割合が少なく、介護サービスの利用が増えれば保険料が上がる仕組みのため、全国平均は改定のたびに上がり続けています(蕨市では第4期のときに基準額月額が50円下がりました)。第6期も全国平均は基準額月額が5550円程度となり約10%の大幅アップとなる見込みです(1月時点の情報)。
 蕨市では、介護保険給付費準備基金をほぼ全額取り崩して収入にあてる(それにより1人当たり月額160円安くなる)ことや、保険料段階を増やして14段階にし、高額所得者の保険料を高くすることで基準額の上がり方を抑えています。しかし、待機者が待ち焦がれていた市内3か所目の特別養護老人ホーム(90床)が今年の4月に開設することや、介護サービスの利用量が増えているため、保険料は月額718円上がり、基準額月額は5218円になります。(下記表をクリックして参照)
 政府は、介護保険料が高すぎるという批判に対して、第6期の介護保険料改定にあたって、第1段階から第3段階までの低所得者の保険料を国費を投入して軽減することを決めましたが、消費税を10%に上げる時期を遅らせたことを理由にして、軽減策の実施を17年4月に先送りしてしまいました(第1段階については当初の軽減予定額の4分の1だけ15年度から実施)。
 第6期の介護保険については、保険料が上がること以外に要支援の人の訪問介護・通所介護を保険給付からはずしたり、特養ホームの入所対象者を原則要介護3以上にしたり、介護報酬を引き下げるなど、安倍政権がたくさんの改悪を行っていますので、国民的な運動で制度を改善させることが重要になっています。


(【表】第6期(2015年度〜17年度)介護保険料段階表(案))