index
【9月市議会】総務常任委員会報告 − 市会議員 鈴木さとし

「平和安全法制」反対の意見書を! 市民が意見陳述
 9月10日、総務常任委員会が開催され、陳情1件、条例案2件、補正予算案1件が審議されました。
 陳情は、蕨市平和を守る会から出された「『平和安全法制』の廃案・撤回を求める意見書」。今議会から請願・陳情の提出者が意見陳述できることになり(既報)、本委員会はその最初のケースとなりました。
 陳述したのは、杉本憲・平和を守る会会長。「法律の専門家から憲法違反と批判されている」「5割を越える国民が違憲であると反対」「青年や若いお母さんたちが、子どもを戦争にやりたくない、人を殺し殺されるようなことになりたくないと訴えている」と述べ「多くの国民の声を聞き、解釈で憲法を変えないでほしいという国民の願いを理解してほしい」と国に戦争法案に反対する意見書を提出してほしいと訴えました。
 これに対し公明党が、「この法律をしっかり定めることで抑止力になる」などの自身の見解を表明した上で「この法律で戦争が行われると考えるか」と質問。杉本氏は、多くの国民が反対している現実を改めて指摘し、「国民の声を聞くことが国には求められているし、その中で国民をどう守るのか考えなくてはならないと思う」と答えました。
 その後、日本共産党と民主党は陳情に賛成する立場からそれぞれ討論。その中で日本共産党は、法案が憲法違反であること、安倍政権は国民の理解を得ることができなかったこと、国民に隠れて戦争する国づくりをすすめる自衛隊の暴走を示す内部文書等の問題を指摘。北東アジアで平和の枠組みを築く日本共産党の見解も紹介し賛成しました。一方、新生会・公明党は反対の立場から討論。採決では賛成少数となりました。陳述と陳述への質問は休憩中に行われるため記録には残りませんが、各会派の討論は最終日の委員長報告の中で概要が述べられます。
 なお、他の議案については全員が賛成しました。