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高松市の災害対策・坂出市の人口増対策を視察
ー総務常任委員会視察報告ー

高松市役所前で
高松市役所前で
市議会議員 鈴木 智

10日、11日の2日間にわたって行われた総務常任員会の行政視察に参加し、香川県高松市の災害対策「地域コミュニティ継続計画」と同県坂出市の人口増対策を視察してきました。

初日に訪れた高松市では、南海トラフ地震への備えを中心に、国や香川大学との連携の下、防災対策がすすめられ、災害時に市が優先して取り組む業務や職員の役割などを定めた業務継続計画が策定されています。今回視察したのは、現在すすめられている地域コミュニティ継続計画の取り組み。これは、地域防災計画の内容をできるだけコンパクトに市民に伝え、災害時に地域コミュニティ(コミュニティ協議会や自主防災会)がどのように取り組むかを検討してもらうものです。各地域の危険性を具体的に洗い出すことや、大規模災害時に行政機能が低下する中での地域で必要な対応、避難所運営などを、地域特性を生かし計画化します。地域に応じた減災対策も期待できるとのことです。

高松市周辺は、大規模災害は比較的少なく、南海トラフ地震での被害想定も四国では比較的小さいとされている地域。取り組みの必要性を理解し住民主体で取り組んでもらうため、担当職員は繰り返し地域に足を運び、説明や意見交換を行ってきました。これまでに策定済・策定予定で40地域中30地域。計画後の行動の具体化などの課題もありますが、地域や市民が主体的に関わる取り組みとして参考になりました。

2日目に視察した坂出市は、高松市に隣接する地域で、交通の便も良く、かつては人口が増加した地域。しかし、地価高騰などの影響もあり、近年は周辺地域への人口流出による微減傾向が続いています。そうした中で取り組まれている企業誘致や新婚世帯、子育て世代への支援策など総合的な人口増対策が今回の視察テーマです。各施策での努力や工夫について説明を受けました。同時に、人口規模が比較的に近い蕨市、坂出市双方の状況について交流し、率直な意見交換も行われ、対応の難しさや、その中での努力方向についても認識を深めました。