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【9月市議会】あったか市政の成果と今後の課題を確認 決算常任委員会報告
市議会議員 鈴木さとし・やまわき紀子

決算常任委員会は9月8日〜12日(10日11日は休会)の3日間で開催されました。審議の結果、一般会計等9件の決算認定について全員が賛成。本会議で認定すべきものと決めました。(その後、30日の本会議で認定されました)決算認定については、既に7日の本会議で梶原議員が一般会計に、山脇議員が介護会計に、それぞれ詳細な質疑を行っています。本委員会の審議では、本会議質疑以外の内容について個別課題を中心に質疑が交わされました。以下、日本共産党市議団の質疑を中心に主な内容を紹介します。

一般会計決算
【総務費・職員研修費】管理職への女性職員登用という観点から、自治大学校での研修に女性職員を派遣。

【窓口業務・来庁者アンケートの結果と休日開庁】7割以上の方が満足と評価。年度末と年度当初に各1日、土曜開庁を行い、144人が利用。質疑の中で休日開庁を増やすよう要望。

【防犯灯の設置】LED防犯灯を新設・建替え合わせて122基設置。一方、地域からの要望は221件(注・今年度は全防犯灯LED化事業が計画され一層の推進が期待される)。

【生活保護世帯等の生徒への学習支援事業の実績】中学生18人、高校生18人を支援した。今年は高校へ17人が進学、大学1人、専門学校1人が進学した他、学習や登校の意欲を継続させる効果もあった。

【歯周疾患検診】全員が対象となる節目年齢以外では100人が抽選で選ばれるが、63%の受診にとどまる。質疑の中で受診者を増やすために当選人数を増やすよう要望。

【地球温暖化対策設備等設置費補助金】前期・後期に分けて募集し71件の実績。後期(10月〜)分は11月までには予算額に達した。質疑を通して、引き続き要望の高い事業であることを確認し、制度の拡大について検討を要望。

【学校トイレ洋式化】中学校43%、小学校41%の洋式化率。工事終了が2月末になっているので早めの工事を要望。清掃強化により臭気がなくなったとの効果が出ている。

国保会計
【国保税の滞納状況】滞納者数を所得階層別に前年度と比較すると、所得100万円以下で691人の増、所得300万円以上で21人の減となることが明らかに。質疑の中で、低所得者に厳しい制度が状況に表れていると指摘。

【その他】国保税減免9件、医療費減免は1件の実績。国保税滞納者への短期保険証の発行は336件。子ども医療費無料制度等で窓口払いをなくしていることで減らされる国庫負担金の影響は2千万円。

錦町区画整理会計
【国庫補助金削減の影響】国の補助金が、予定より1億9247万8千円減、関連して市債も1億4200万円減。そのため、建物移転は25棟の計画が19棟に、仮設住宅は3棟を2棟に。水道布設、道路築造の進捗にも影響。影響を最小限にするために、一般会計からの繰入金の増額、都市計画道路を単独事業とし市債5380万円の起債などを行った。引き続き国へ要望する他、他の補助金についても研究すると答弁。

市立病院会計
昨年度は、入院患者の減少等により収益が減少し純損失を計上したものの、今年度は、懸案だった整形外科医の就任等で、病床利用率が向上(昨年度60%台から今年度70%台後半へ)。経営状況は改善傾向にあることなどが示された。