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ゴミ処理施設などの延命化計画策定へ
衛生センター組合議会ー市会議員 梶原秀明・宮下奈美

 蕨戸田衛生センター組合の2017年第1回議会が2月14日から同23日までおこなわれ、17年度会計予算と人事院勧告に準じる職員給与改定など7件が可決成立しました。
 14日に管理者報告をおこなった頼高英雄蕨市長は、昨年12月9日に、施設の長寿命化のための国の交付金を獲得するため、「循環型社会形成推進地域計画」(記事別掲)を埼玉県に提出したことなどを報告しました。
 会計予算への質疑で、微生物消臭材等培養委託について、消臭効果の根拠が明確でないこと、酸性度が高く配管等に悪影響を与えるなどのことから、17年度は委託をしないことにしたとの説明がありました。また、スプリングマットが年間1800台ほど粗大ゴミとして出され、1台あたりの処理に2376円要していること。リサイクルフラワーセンターの委託先である(有)花の友から17年度は継続できないとの話があり、提案形式で新たな委託先を公募すること、障がい者等の雇用は従来どおり実施するとの説明がありました。

循環型社会形成推進地域計画を作成

蕨戸田衛生センター組合は昨年(2016年)12月、循環型社会形成推進地域計画を埼玉県へ提出しました。
 循環型社会形成推進地域計画とは、廃棄物を排出することを抑制し、そのことを前提として、排出されてしまった廃棄物については
できる限り循環的な利用を実施し、それでもなお循環的な利用ができない廃棄物については、環境への負荷の低減される方法による定期性な処理を行うことを基本とすることです。
 さらに、環境への負荷の少ない地域社会づくりを推進するため、マイバック運動等による排出抑制、再生利用の促進などの対策及び計画的な収集運搬体制の確保や一般廃棄物処理施設の整備を行うこととしています。
 また、単独処理浄化槽や、し尿汲取便槽を利用している世帯から排水される「生活雑排水」が公共用水域の水質汚濁や水辺環境悪化の要因となっていることから、引き続き公共下水道の整備を推進するとともに、両市から発生するし尿及び浄化槽の汚泥の処理は、蕨戸田衛生センター組合で行うと同時に地域の実情に応じて浄化槽の設置、転換を促進するものです。
 計画は平成29年度(2017年度)〜平成34年度(2022年度)までの6年間で総事業費は、48億3061万4千円です。ごみ処理施設は31年〜34年の4年計画、し尿処理施設は31〜32年度の2年間の計画です。両施設とも10数年程度長寿命化するための工事を行い、総事業費のうち、国からの交付金として19億円程度を見込んでいます。