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【3月市議会】共謀罪法案に反対!市民が意見を陳述
総務常任委員会報告ー市会議員 鈴木智

耐震化工事が待たれる市民会館
耐震化工事が待たれる市民会館
 3月7日の総務常任委員会では、陳情1件、条例8件、一般会計補正予算、2017年度一般会計予算、その他1件を審議しました。
 陳情は、蕨市平和を守る会からで、いわゆる「共謀罪法案」を国会上程しないよう求める内容です。同会の杉本憲会長は、近代刑法の原則に反すると陳述。公明党のテロ対策は必要との質問には、既存法令で対策は可能と強調しました。討論では、日本共産党が賛成し反対討論は無し。採決では日本共産党と民進党が賛成、新生会と公明党が反対で、賛成少数でした。
 条例は、蕨市庁舎整備検討審議会を設置するための条例、消費税増税時の法人市民税の一部国税化などに対応する市税条例の改正、印鑑証明のコンビニ交付に対応する印鑑条例の改正など。また、一般会計補正は、歳入では市民税個人分の増額、歳出では全防犯灯のLED化などが内容です。条例と一般会計補正予算には全員が賛成しました。
新生会・公明党 
市民会館耐震化予算の削除 工事延期を主張
 一般会計予算では、地域に設置される防犯カメラの映像の取り扱い、北町対象の交通事故多発地区整備工事の内容と信号機設置への見解、市民会館耐震化のスケジュールと近隣への影響、消防職員の充足状況などで質疑が行われました。
 その後、新生会の比企議員が討論を行い、市民会館(中央公民館・勤労青少年ホーム含む)の耐震化工事を実施することは、新年度の市庁舎整備検討審議会の審議を制約することになるため、新生会・公明党で予算の修正動議を提出すると表明。予算案には「消極的に賛成する」としました。
その後、日本共産党も賛成討論を行い、採決では全員が予算案に賛成しました。
今回の新生会・公明党の予算修正の表明は、8日の環境福祉経済常任委員会、9日の教育まちづくり常任委員会でも同様に行われました。市庁舎の整備方法の案の一つに挙げられている「市庁舎と市民会館等の複合施設化」を念頭に置いたものと思われます。
 なお、委員会の答弁では、複合施設案について、必要な財政を確保し、近隣の合意形成を図るうえで一定の時間(完成までに10年を想定)が必要になるため、この場合でも市民会館の耐震化は必要となり、審議会の検討を制約しないとの見解が示されています。