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【3月市議会】新年度蕨市予算へ代表質問を実施-「あったか市政」のさらなる充実・発展を
日本共産党・梶原市議が発言

市モデル事業を担う健康アップステーション(埼玉りそな銀行蕨支店内)
市モデル事業を担う健康アップステーション(埼玉りそな銀行蕨支店内)
 蕨市議会で初めてとなる代表質問が1日と2日におこなわれ、日本共産党は梶原秀明市議が1日の本会議で発言に立ちました。

 梶原市議は、国の悪政が市民の営業や暮らしを厳しくさせていること、その中で国保税率を据えおくなどの市政を評価し、いっそうの「あったか市政」を進める立場から、市政全体の38項目を質問しました。主な内容は以下のとおりです。

▼予算編成
【梶原】予算の編成方針、施策優先順の考えはどうか。
【総務部長】予算編成の基本は、「安全」「にぎわい」「みんなにあたたかいまちづくり」の3つの基本方向に沿った重点事業を進めるとともに、「超高齢社会への対応」「蕨駅西口再開発」「市庁舎の建替え」の未来への3大プロジェクトを踏まえて予算措置をした。
▼市長の政治姿勢
【梶原】市長は施政方針で、景気回復に実感が持てないとの市民の声が大きいとしたが、その感覚で市民に寄り添う市政を進めてほしい。
【頼高市長】市民の暮らしに直結するところがどうなっているかが大事。実質賃金、消費支出は低迷しているので、市民に寄り添う自治体の役割がますます大きくなっている。
▼介護・医療・健康
【梶原】超高齢社会への対応、健康対策の総合的な見解はどうか。
【頼高市長】超高齢化を見すえて?健康寿命を延ばすこと、?地域の支え合いを含めた包括的な体制をつくること、?元気な高齢者にまちづくりの主体になっていただくこと、の3つの柱が大事と考えている。県モデル健康事業は年200人の参加だったが、市モデル事業では市民一人ひとりの健康意識の向上へ、圧倒的多数の市民に広げていきたい。
▼駅西口再開発公共施設配置の見通し
【総務部長】図書館・市立病院・行政センター・河鍋暁斎美術館・市民学習センターなどを検討中。2018年度中に方針を出したい。
▼駅ホームドア
【部長】市では早期設置を求めてきた。設置工事はJRの当初の予定から1年前倒しとなり、18・19年度の2ヵ年で行う。工事費概算は12億円で、市・県が6千万円ずつJRに補助する。
▼地域の防災力強化
【梶原】防災組織への支援と、担い手の育成はどうか。
【市民生活部長】市と自主防災組織の危機管理強化体制が着実にはかられている。災害図上訓練、避難所運営訓練、防災大学校の実施などで、地域での担い手が徐々に増えている。今の方針を続けていく。
▼消防活動
【梶原】17年の活動と1月22日の大雪対応はどうか。
【消防長】17年の火災は18件、救急出動3885件、救助出動84件。1月の大雪での救急要請は22日から2月3日までに計23件。他市からの受援が7件、他市への応援5件だった。
▼多文化共生
【梶原】外国人の比率が8%を越え多文化共生がいっそう重要になっている。?保育園の状況、?学校の状況、?ゴミ出しルールの周知はどうか。
【健康福祉部長】?保育園
別で比率が一番多い園の外国人比率は4割。日本の文化になじんでいない保護者への対応など、園長会議などで解決策を検討している。
【教育部長】?17年度から教育センターに日本語特別支援教室を開設し、70人の児童・生徒を受け入れ62人が初歩的な日本語を習得し小中学校へ転入・編入した。学校からは高い評価を得ている。18年度は、センターを中央小学校内に移転し、日本語指導を拡充する。
【市民生活部長】?ゴミ出しルールの周知については多国語のごみ分別マニュアルの活用をすすめ、さらに研究していく。
▼保育園・子育て
【梶原】保育園の入園希望状況等はどうか。
【健康福祉部長】一次受付での入園希望(小規模保育園含む)は418人(昨年比69人増)。うち不承諾者(希望がかなわない人)は130人(63人増)。年齢別は、0歳19人(7人増)、1歳53人(30人増)、2歳27人(10人増)、3歳28人(15人増)、4歳3人(3人増)。3歳に上がるため小規模保育園から認可保育園に転園できない児童が23人いる。希望すれば小規模園に残ることはできる。
▼野良猫への手術補助金
【市民生活部長】市民から事前に申請をいただき、決定したあと、病院で手術を受け補助金請求書を提出いただく。
▼35人程度学級・教師の多忙対策
 18年度の対象学年は、西小5年、北小6年、中央東小3・4・5年です。また、教員の多忙問題で市議は2月の文科省の通知を紹介し質問。教育長が、小学校では午後6時以降、中学校では7時以降電話を受け付けないなどの理解を保護者にお願いしているなどの、多忙解消の取組みを答えました。
▼図書館の閉館中の対応
耐震化工事が行われる市立図書館
耐震化工事が行われる市立図書館
【教育部長】9月1日から11月末までの耐震化工事を想定しその後10日間で開館準備をする。2階天井部分の工事のため一般図書利用はできないが、児童図書は工事中も運営を予定する。工事中は、100冊の新刊雑誌を北町分館で閲覧できるよう検討している。