index
【6月市議会】6月定例市議会が閉会-選択的夫婦別姓の導入を求める陳情を採択 国に意見書を送付

 6月21日、蕨市議会は、陳情1件、条例案3件、その他2件の討論、採決が行われ、すべてを採択または可決、承認して閉会しました。
「選択的夫婦別姓の導入を求める意見書を国に提出することを求める陳情」には、日本共産党と立憲民主党が賛成討論。採決では、新生会が反対したものの、日本共産党、公明党、立憲民主党、無所属の議員が賛成し採択。国への意見書も、同様に可決されました。
 なお、今議会の傍聴者は、本会議で92人、委員会が5人でした。

日本共産党賛成討論(宮下議員)の要旨
 日本共産党の宮下奈美議員が行った討論の要旨は以下の通り。
 ※ ※ ※ ※ ※
 「選択的夫婦別姓」は、夫婦同姓にしてもよいし、夫婦各自が婚姻前の姓を称する夫婦別姓にしてもよい、という選択制度であり、別姓を望まない人に別姓を強要する制度ではない。
 今の民法では、婚姻時に夫又は妻の姓のどちらかを選ばなければならないが、2008年の厚生労働省の統計では96・2%の女性が夫の姓になっている。1988年2月16日の最高裁判決は氏名を「個人の人格の象徴」と述べている。姓は単に「個人の呼称」というだけではなく、名と結合することで、社会的に自己を認識させるものであり、自己の人格と切り離して考えることができない。 
 本陳情にある通り、(公的手続きの申請などに要する)時間や手間、経済的負担・不利益に加え、「自分を失う」と感じるほどの精神的負担を感じているという人も少なくない。
 民法改正案要綱の答申から20年以上がたつが、選択的夫婦別姓については、いまだ政府として動きがなく、多くの人たちの期待を裏切っている。誰もが平等で、主体性が持てて、かつ不自由のない結婚生活を目指すために、一刻も早く法改正すべきと考える。