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【6月市議会・一般質問】障がいのある人の生活のしづらさへの対策を-市議会議員 梶原秀明

梶原 厚生労働省は4月に障がい者の「生活のしづらさに関する調査」を公表した。障がい者本人の収入は65歳未満で9万円未満が53%などと厳しい。蕨市の計画の目的、障がい者の収入状況の認識はどうか。

健康福祉部長 蕨市障害福祉計画は、施設入所者の地域生活への移行、精神障害のある人にも対応した地域包括ケアシステムの構築、就労移行・定着への支援への目標を定めている。市のアンケートでは、「仕事が見つからない」45%、「求人が少ない」36%の結果から、就職の難しさ、経済的な厳しさがあると認識している。

梶原 (1)障がい者の高齢化、「親亡き後」を見据えての施策はどのようか。(2)入所施設の検討状況はどうか。

部長 (1)グループホーム等の居住支援機能と、地域移行や親元からの自立等の相談など、地域生活支援拠点等の整備が求められており、引き続き、安心して生活できるよう支援していきたい。(2)国は、施設入所者を減らすことを基本としているため、入所施設の国庫補助金確保は困難。施設の必要性は十分認識しているが、国・他市の動向を踏まえ、生活の場の確保について引き続き調査研究を進める。

梶原 障がい者の暮らしの実態に寄り添った行政を進めてほしい。

◆安心できる避難所を

梶原 避難所の国際基準(スフィア基準)が注目されている。スペースは一人3・5?(2畳)、トイレは女性用が男性の3倍などを定めている。市でも参考にしてほしい。

市民生活部長 市では避難者一人約3?、女性トイレの比率増、男女別更衣室・物干し場の設置など、安心して生活できる対策を定めている。スフィア基準は今後参考にしてきたい。

◆他に、医療費自己負担分の減免制度と無料低額診療制度の周知について質問