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【9月市議会】核兵器禁止条約の署名・批准求める陳情に新生会・公明党が反対 - 総務常任委員会報告 - 市議会議員 鈴木 智

11日、総務常任員会が開催されました。

はじめに審議された「核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書を国に提出することを求める陳情」に対しては、新生会の前川やすえ議員が反対討論を行い、「核兵器のない世界」という目標は共有するとしながらも、「核保有国と非核保有国がともに参加する枠組みを辛抱強くしっかり追求していくことがあるべき姿」などと発言。「橋渡し」を自任しながら、核兵器禁止条約を拒否し、米国の核兵器を安全保障の根幹に置く「核の傘」政策と、核大国が展開する「核抑止力」論に足並みをそろえる安倍政権の立場に同調する立場を示すものです。

これに対し、日本共産党は賛成の立場で討論。この条約は、被爆者や多くの人々の思いが多くの国々を動かして実現したもので、はじめて核兵器を違法な兵器とする歴史的な条約であることを強調。「核兵器の使用を前提とした『核抑止力』が人類に取り返しのつかない被害をもたらすことはあきらか」との原水爆禁止世界大会国際会議宣言を紹介し、核保有国の立場を批判しました。また、60か国が署名、15か国が批准していることや、日本国内では300を超える地方議会が同趣旨の意見書を可決していることなどを示し、蕨市平和都市宣言の一部も引用して陳情を採択すべきと訴えました。採決では、新生会と公明党が反対し、賛成少数となりました。

続いて審議された災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例、一般会計補正予算については全員が賛成。本会議で可決すべきものと決しました。