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一宮市障害福祉計画と春日井市「ハートフルパーキング」を視察 - 環境福祉経済常任委員会視察 - 市議会議員 宮下奈美

一宮市役所前にて=7日
一宮市役所前にて=7日
11月7日と8日、環境福祉経済常任委員会は、愛知県一宮市と春日井市において行政視察を行いました。

7日は一宮市の「第5期一宮市障害福祉計画について」。一宮市の障害者自立支援協議会は、「障害のある人とない人がともに育ちいきいきと暮らすことのできるまちづくり」をモットーに官民一体で問題解決を目指しています。主に(1)本会(2)個別支援会議(3)運営会議(4)相談支援連絡会(5)専門部会の5つで構成されており、(1)の委員は学識経験者、関係団体の代表者や関係機関の代表者のうちから市長が委嘱し、官民一体で支援体制の整備について協議。(2)は、困難事例などへの対応のあり方について協議・調整し当事者を含め関係者や専門家等、相談支援事業者等の参加で行われます。(3)は、個別支援会議や部会の検討内容と結果の集積・分析・研究を行い、(4)は、相談支援事業にかかる情報の共有、困難事例の協議や相談支援事業者の質の向上を図ります。(5)は、実務的な事項について調査・検討するため、生活支援部会、発達支援部会、就労支援部会の3つの部会を置いています。大切にしていることは「一人の困りごとをみんなの課題へ」ということで、放課後等デイサービス事業所連絡会や、発達支援連絡会、ヘルパー連絡会、日中活動事業所連絡会など、連絡会が数多く設置されていることが特色です。地域の専門家、有識者、支援者が定期的に集まり、問題解決に取り組み、新たな施策づくりのための立案を提案する協議を行います。

8日、春日井市の「ハートフルパーキング」について。介護や医療関係者が駐車スペースのない訪問先で仕事をする際、近隣住民が無償で駐車場を提供するのが「ハートフルパーキング」です。春日井市の中でも特に高齢化が進む高蔵寺ニュータウンで始まりました。介護や医療の需要が多い一方で住宅地のため有料駐車場は少なく、また、道路幅が狭く、路上駐車を避けるために駐車スペースの確保が課題でした。春日井市が着目したのは、仕事などで日中は空いている住宅の駐車スペースや、店舗などの駐車場で、利用しない時間帯に提供してもらう仕組み作りをはじめました。提供者と利用者のマッチングのためインターネットで登録・予約するシステムには約220万円かかったということでした。

市域が狭い蕨市においてもこのアイデアは大変参考になるもので、今後どのように活かしていくかは研究課題です。