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【12月市議会】仮庁舎建設のための予算を計上-2018年度一般会計予算への質疑−市議会議員 宮下奈美

11月30日の本会議において、2018年度一般会計補正予算の質疑を行いました。補正予算の主な特徴は、市役所建替え工事にあたり、現在の市役所第2駐車場に仮庁舎を建設し使用するために、工事や土地の準備を進める計画。明らかになった主な内容を報告します。

◆家屋調査委託料・庁舎第2駐車場埋設物撤去工事
 市役所第2駐車場は、平成7年3月に庁舎駐車場にするため旧郵政省より旧蕨郵便局舎のある敷地面積1650平方メートルの土地を購入した。金額は建物等の解体撤去費用を市が負担する前提で6億5253万4千円が同省より提示されたもの。建物解体は土地開発公社が平成7年度に2781万円で実施した。その後、現在は、仮庁舎建設のため、今年10月中旬からボーリング調査を行い、液状化しやすい地質ということが判明。支持層が地下15m程度という脆弱な地盤であるとの結果を受け、建設については埋設物を撤去し杭基礎を施工する予定。
 工事スケジュールは、入札手続きの後、来年3月までに工事請負契約を締結。その後、近隣住民等へ説明を行い、4月から地上部の工作物を撤去。地下の掘削については山留を設置しながら埋設された建物の壁や基礎、杭などの撤去及び掘削部分の埋戻しを行い、12月末までに工事を完了。近隣への対策は、工事の騒音や振動を抑制する防音シート設置や低騒音・低振動型の建設機械を使用予定。
 家屋調査スケジュールは、対象となる近隣家屋等の工事着工前の現況を調査するため来年1月に委託契約を締結、2月から調査を実施予定。

◆土地購入費
 市役所敷地を拡張するため、市役所の隣にある民間の宅地201・71平方メートルの土地を購入するもの。県道蕨停車場線に直接面する土地は現在、県と協議中。市役所の機能向上については、現在狭隘な駐車場や駐輪場のスペースの確保や、県道に直接面することで車両の入口がわかりやすくなるなど、利便性について向上が見込める。

◆子ども・子育て支援事業計画利用希望把握調査委託料
 2020年度からの第2期の子ども・子育て支援事業計画を作成するため調査を委託するもの。子ども・子育て支援事業計画の経緯は、国の「子ども・子育て支援新制度」に基づき、市が保育などの必要量とその提供体制などを計画するものです。今回調査の特徴については、共働き等家庭の子どもの幼稚園利用のニーズを正確に把握しようとする設問が加わった。この調査の結果を基に、教育・保育事業、子育て支援事業の量の見込みを算出し計画に反映していく予定。