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歴史・文化を生かし「未来の蕨」を創造 - 新庁舎建設基本構想・基本計画審議会が答申

8日、第7回蕨市新庁舎建設基本構想・基本計画審議会が行われました。

この日は、答申書の内容について最終確認を行い、全会一致で決定。齋藤正人会長(埼玉大学大学院教授)から、頼高英雄市長に答申書が手渡されました。

答申では、はじめに市庁舎の現状と課題、市民アンケート結果について解説。基本理念を「〜歴史・文化を生かし「未来の蕨」を創造〜人と環境にやさしく、市民に親しまれ、安全でコンパクトな庁舎」とし、5つの基本方針(防災拠点となる安全な庁舎、だれもが利用しやすい庁舎、環境にやさしい庁舎、建設・維持管理コストを抑えたコンパクトな庁舎、市民が親しみやすい庁舎)ごとに、機能と役割(22項目)を分類・整理しています。新庁舎の規模については、現況や今後の人口や職員数などの見込み、コンパクト化の可能性などから現庁舎の1・4倍程度となる6500?、駐車場は87台分(現在79台)、駐輪場は現在と同規模の300台としています。地下駐車場の整備も検討事項としています。事業方式は、設計・施工分離発注方式(従来方式)、設計者の選定については技術提案方式(プロポーザル)を選択。スケジュールは2019〜20年度に基本設計と実施設計、仮設庁舎建設を行い、20〜21年度で現庁舎の解体工事、21〜23年度で新庁舎建設工事、23年度中の供用開始となっています。なお、答申書では「いつまでも市民に愛される庁舎となることを委員一同心から期待しています」としています。

答申後、感想交流が行われ、委員の鈴木智議員は「庁舎について出された意見は市政全体への要望や希望。ぜひ反映を。また、近隣の市民に対しては特にきめ細かな情報提供を」と要望。斎藤委員長は「建物の中で何をするかが、今後の重要な課題…建物以上に期待したい」と表明しました。最後に、頼高市長はこの間の審議への感謝を述べるとともに、「将来振り返った時に『本当に素晴らしい庁舎を整備してくれた』と言われる事業にしていきたい」と抱負を述べました。

今後は、答申に基づき蕨市として基本構想・基本計画案を提示、パブリックコメントを経て、今年度中に決定する予定です。