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改革推進へ、議会基本条例の検証方法など学ぶ 議会運営委員会視察報告
市議会議員 鈴木 智,梶原秀明

議会運営委員会の議会改革に関する視察がおこなわれました。4日に滋賀県東近江市議会(主なテーマは市民との意見交換会)、5日に同米原市議会(主なテーマは議会基本条例の検証)を訪問。取り組みについて、それぞれの議長や議運委員長などから説明を受け、意見を交わしました。

東近江市は2005年に1市4町の合併で誕生した市で人口は約11万5千人。宿場町、商人の町としての歴史があります。東近江市議会では、2008年の議会基本条例制定以来、広報誌の充実や議会報告会の開催など取り組んできました。このうち、議会報告会は、審議や採決の内容を説明し、市民が質問や要望を発言する内容(蕨での報告会も同様)。一昨年まで5回開催し、積極的な発言はあるものの、出席者・発言者が固定されてくる、若い層や女性の参加が少ないなどの課題が指摘されていました。そこで、昨年は立命館大学と連携し、ワールドカフェ方式の意見交換会として開催。出席者はいくつかのグループに分かれ、グループを交代しながら気軽に市政について発言。子育て世代の女性の参加もあり、これまでとは違う取り組みとなりました。

米原市は2005年に3町が合併して誕生し、その後1町が合併した市で、人口約4万人。古来、交通の要衝として知られます。米原市議会では、議会基本条例の目的が達成されているかの検証を行っています。方式は、条例が定める事業項目(議会報告会、反問権の付与など)を、取り組み目標(12項目)ごとに分類し、それぞれ評価シートを作成。各議員が評価を記入し、それをもとにまとめるというもの。研究者を招いての全議員の取り組みとするための研修や、外部評価も実施されています。シートの内容検討も含め、検証に要した期間は約1年間。蕨市議会で予定されている検証に向け、早急な取り組みが必要と感じました。