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【3月市議会】「あったか市政」12年間を土台に 未来を展望して第2ステージへ〜頼高市長が施政方針を表明 3月定例市議会が開会

2月20日、2019年の第一回定例市議会(3月議会)が開会。今議会で審議されるのは条例案9件、補正予算案7件、予算案9件、その他2件の市長提出議案27件(予算の概要については2月3日付、主な議案については2月17日付民主わらびで既報)です。

 この日は、3月議会の運営や視察等について議会運営委員会(議運)の委員長が報告した後、頼高市長が施政方針を表明(概要は後述)。12年間の市政の成果とともに、新年度、さらに未来を展望する市政運営について力強く語りました。

 他に(1)全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の趣旨に基づいて、地方自治の根幹を脅かす日米地位協定の見直しを国に求める意見書を提出することを求める、(2)「放課後児童クラブの職員配置基準の堅持及び放課後児童支援員等の待遇改善を求める意見書」の提出を求める陳情書の2件が郵送で提出されましたが、2月15日の議運で新生会が審議に反対。先例により審議しないこととなりました。

 頼高市長の施政方針(概要)は以下の通りです。

頼高市長の施政方針(概要)
 
「コンパクトシティ蕨」将来ビジョンの後期実現計画の策定作業を進めている。3期目のマニフェスト進捗率は、実施済みと着手で89%。引き続き力を尽くす。
「あったか市政」には、(1)暮らしを支える市政運営、(2)市民と心が通い合う市政を目指す、の2つの思いを込めた。12年間を振り返ると、(1)では▼防犯灯のLED化などに取り組み犯罪発生率ワースト3からの脱却を果たした防犯対策▼県南地域でいち早く中学卒業までの医療費無料化、認可保育園や学童保育の増設▼小中学校へのエアコン整備、市独自の35人程度学級を実施した教育施策▼特養ホームの整備、蕨駅へのエレベーター設置、コミュニティバスぷらっとわらび75歳以上無料化など、(2)では▼市長タウンミーティングを毎年5会場で開催。参加者は累計4100人以上に▼みんなで創るわらび推進条例などに基づく市民との協働が大きく前進▼全公民館が優良公民館表彰を受けるなど、確かな前進をはたした。同時に、市政改革で飛躍のための体力をつけてきた12年だった。蕨駅西口再開発の計画の見直し、市立病院の安定経営化など実現し、財政健全化では、市の借金総額を363億円から17年度末には303億円へ60億円削減(地方交付税の振り替わり措置を除けば135億円の削減)。各種基金残高は14億円増。

 今、「あったか市政」は第2ステージに入った。3つのビジョン(安全で安心できるまち、にぎわいあふれる元気なまち、みんなにあたたかく、だれもが住みやすいまち)、3大プロジェクト(超高齢社会に対応したまちづくり、蕨の玄関口にふさわしい蕨駅西口再開発、市民サービスと災害対応の拠点となる市庁舎整備)を推進し、魅力的で住み良い蕨の未来を創造していく。

 以下、予算概要と6つの基本目標に沿った主な施策、市制施行60周年事業について紹介しました。

蕨市議会での陳情の審議
 
蕨市議会では、請願だけでなく、紹介議員のない陳情も、持参で提出されたものは審議対象です。しかし、郵送による陳情は、議会運営委員会で一人でも反対者がいる場合は審議しないという先例に従って扱われてきました。今議会での2つの陳情については、議運で日本共産党が審議すべきこと、合わせて先例の見直しについて主張したのに対し、新生会が審議しないことを主張したため審議されないこととなりました。

 党市議団は、他市の議会では陳情を一律に審議しないとしている事例も少なくないことから、蕨市議会の対応を評価しつつも、郵送による陳情でも陳情人が特定できれば審議すべきと以前から主張しています。