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政務活動費の収支を市議会が公表ー日本共産党は詳細な使途を独自に公開

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蕨市議会は、9月1日発行の議会だよりで、全会派の2018年度の政務活動費の収支や使途を公表しています。しかしこの形式は細かな内訳が不明なため、日本共産党市議団は、政務活動費の支出内訳を独自に民主わらびやホームページで毎年公表しています。

 18年度は党市議団は、158万4千円の交付を受け、研修費、広報費、広聴費、資料作成費、資料購入費に計158万6684円を使いました。差額分は党市議団からの自己負担となります。

 党市議団は、支出の証拠である領収書を含めてインターネット等で公開するよう求めていますが、全会派の合意には至っていません。

 議会の透明性向上のため、議員と会派は、公費である政務活動費の使途を1件単位で公開すべきです。

 なお、19年度分からは政務活動費の使途については領収書をつけない形態でインターネット等で公開することでは合意がされています。

 政務活動費とは
 政務活動費は、「蕨市議会議員の調査研究その他の活動に資することを目的」(議会基本条例18条)に、「蕨市議会における会派(所属議員が1人の場合も含む)に対して交付」され(政務活動費の交付に関する条例第2条)、その額は、議員一人当たり月額3万3千円(同第3条)。政務活動費の使途の透明性をはかるため、蕨市議会は、「政務活動費の基本的指針」を定め、会派の経理責任者は領収書等や証拠書類を5年間保管し、市民からの閲覧請求があった場合はこれらを公開します。
 日本共産党市議団の政務活動費の使途の特徴は次の通りです。

調査研究費の支出は0円です。この費目は宿泊を伴う視察等の議員活動に使うもので、18年度は党市議団は視察等を行いませんでした。新生会は、県外へ視察を行った際の、交通費や、宿泊代、食費等の経費を計上しています。日本共産党は視察はしませんでしたが、資料購入費により、調査研究をおこないました。

研修費は、団体等が行う研修会への参加経費等で、18年度の支出はありませんでした。研修を行った際には、日本共産党は、各分野での研修を深め、研修内容と成果について、週刊「民主わらび」や党市議団ホームページで公表するとともに、議会の質疑や一般質問に活かしています。

広報費は、会派としての議会報告等、会報の印刷費が主なものです。

広聴費は市民からの要望・意見の聴取や住民相談のための費目で、当年度は日本共産党だけが支出しました。党市議団は市民アンケートを実施し、その印刷代と返信郵送料を支出しました。これは、市民要望を一般質問で取り上げることや政策立案などに、大きな成果をあげました。

資料作成費は議案調査・行政調査等に要する経費で、控え室で使用する電話、インターネット使用料、コピー代金、文具購入にあてました。

資料購入費は、地域の情報収集や他党の政策調査のため「埼玉新聞」「公明新聞」を購入。その他、政府の動向調査や、議会質問準備、政策立案などのため、雑誌等を購入しました。