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【9月市議会】あったか市政の成果、市政の課題について質疑-決算常任委員会報告(市議会議員 鈴木智・武下涼)

9月6日、9日、10日の3日間で開催された決算常任委員会は、一般会計など9件の決算認定について審議し、全てを認定すべきとしました。以下、審議で示された内容から、主なものを紹介します。

市民税 蕨市の市税等の収納率が県内で最も低い水準で推移していることを受け、他会派の議員が徴税強化を要求。答弁では、一定の改善はあったこと、鋭意努力することが示されました。日本共産党は、差し押さえの増加は暮らしに重大な影響を及ぼしかねないと指摘。生活再建支援を同時に行うべきと強調しました。
ふるさとわらび応援基金(ふるさと納税) 総額は約3197万1679円で、その内ポータルサイトを通しての寄付は1067万円で前年度(1370万5千円)から減少。ちなみに、ポータルサイト関連の支出は約487万円です。

生活保護 18年度制度改定の影響について質疑。生活に影響が出るなど難しいケースも想定され、ケースワーカーの増員を含めた丁寧な対応を要望しました。
地球温暖化対策設備等設置費補助金 16・17・18年度の実績の推移は、56件433万8千円、59件405万円、52件380万円という状況。

「ごみの出し方持ち出し方」の印刷 市内の日本語学校学生の協力でベトナム語版を作成しホームページに掲載。党市議団は一般質問で、ごみ出しなどで、日本語学校など在住外国人との協働を提案していました。

わらびりんご 18年度の収穫量は340?であり、17年度は260?。18年度はサイダー5300本を製造。今年度、7月に果汁を使った新商品のシャーベットを試作するなど、生産・利用が広がっています。

リフォーム助成 10年に実施されて以来、多くの市民に利用され、歓迎されています。18年度は29件197万7千円の助成で、市内業者の5005万3027円の工事につながりました。

舗装構造調査委託量 クラック等が急速に進行する路線で、アスファルト下に異常のありそうな3路線を調査。担当者は、修繕方法などを検討し、なるべく早く対応したいと表明。

スクールソーシャルワーカー 教育センター整備が行われた年。センター全体では来室・電話合わせて410件の相談。不登校の人数は、16・17・18年度の順に、小学校で10、14、15人。中学校で29、31、42人。人間関係などが難しくなる中学校で件数が増える傾向。

小学校費、中学校費での樹木剪定委託料 予算より大きく増えているのは、18年の台風21号による倒木への対応を含むため。

国民健康保険 収納率は、現年度分89・2%で前年度比1ポイント増、滞納繰越分26・0%で同4・2ポイント増との説明。他の議員からは、保険料改定(値上げ)の実施を求めるとともに、一層の徴収強化を求める意見が表明されました。しかし、階層別でみれば、所得100万円未満が国保の納税義務者数、滞納件数ともに最も多く、経済的に苦しい加入者が多いという国保の構造上の問題点の一端が浮き彫りにされています。

介護保険 18年度末の高齢化率は前年度と同じ23・1%。30年度に始まった在宅医療相談センターには107件の相談、内51件が訪問診療・看護について。

市立病院 常勤医師の退職や病休等で、18年度決算では7810万円の純損失を計上。頼高市長や担当者は、18年度は厳しかったが、この間の努力で近年の経営は黒字基調であることや、市民アンケートでも市立病院としての役割に期待が高いこと、地域の医療機関とも連携し必要とされていること、大学病院などとも連携し医師確保が行われていることなど詳しく答弁。耐震化も含め、いっそう努力していくと述べました。