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総務常任委員会・視察報告 RPAの導入(福島市)と災害対策(伊達市)を視察
市議会議員 鈴木 智

伊達市役所の前で(鈴木議員)
伊達市役所の前で(鈴木議員)
総務常任委員会の行政視察で、10月7日に福島県福島市を、8日に同伊達市を訪れました。

福島市は、今年2月から5月にかけて庁内事務処理へのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)活用の実証実験に参加しました。RPAとは、パソコンのマウスやキーボード操作などを自動処理させることで、データ入力などの単純作業において、正確性の向上や労力削減を期待するもの。実証実験では、業務の中から数件の業務を選定し、RPA導入による業務の削減効果や課題などを整理しました。市政だよりの作成業務で約34%、障害福祉課の治療材料給付券支払業務で約39%それぞれ業務削減効果があったそうです。一方で専門家のサポートなしに各業務で使いこなすことが難しい、対象業務について効果のある分野を見極める必要があるなどの課題も。9月議会では、早期導入を求める発言もありましたが、他市の事例研究をはじめ、多くの課題があることを実感しました。

伊達市は福島県北部に位置する人口約6万人の市。1986年、89年、98年、2002年、15年と台風や豪雨による河川氾濫などで被災。11年の震度6弱を記録した東日本大震災では、全半壊264棟などの被害に加え、福島原発事故による放射能汚染も生じ除染作業が行われました。視察では、災害での経験と、その後の対策が語られ、実際に経験した災害時の緊迫感などを感じました。

報道によれば、台風19号では伊達市梁川で河川が氾濫し甚大な被害が生じたとのこと。これまでの水害被害から堤防整備など進んでいたとのことでしたが、改めて自然災害の恐ろしさを感じました。被災された皆さんにお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を願います。