index
「防災とコミュニティ」全国都市問題会議(市議会議員 宮下奈美)

会場の霧島市国分体育館にて
会場の霧島市国分体育館にて
11月7〜8日、全国都市問題会議が、「防災とコミュニティ」をテーマに鹿児島県霧島市で行われました。全国市長会と公益財団法人後藤・安田記念東京都研究所等の主催で、本市議会からは4人参加。
 
1日目の開会式は、全国市長会会長の立谷秀清相馬市長、開会市の鹿児島県中重真一霧島市長等があいさつ。基調講演では志學館大学人間関系学部の原口泉教授による「鹿児島の歴史から学ぶ防災の知恵」、洪水や台風など、厳しい環境の下、鹿児島の人々がどのようにして社会を築いてきたのかを講演しました。

 続いて、主報告は中重真一霧島市長が「霧島市の防災の取組〜火山防災〜」を講演。火山がある霧島市では、火山活動が活性化すると住民生活等に大きな影響が出る反面、温泉や景観といった恩恵も受け「霧島山」は重要な地域資源であること。また、ジオパークの取り組みでは「自然の多様性とそれを育む火山活動」をテーマに「きりしまジオツアー」や「子ども火山スクール」などを開催し、山の地形と噴火の歴史、火山の仕組みの学習を行い火山防災に関する意識の向上を図っていることを述べました。そして、今年の6〜7月の大雨で霧島市は「レベル4避難指示」を全域に発令したこと。そのことから豪雨への防災についても向上を図っていく必要があるとして、住民一人ひとりによる「自助」や、地域住民ボランティアや企業等が協力して取り組む「共助」が重視されていると述べました。

 午後に入り一般講演では「災害とコミュニティ・地域から地域防災力強化への答えをだすために」(尚絅学院大学人分社学群長・田中重好氏)等が講演しました。

 2日目は、パネルディスカッション「防災とコミュニティ」。追手門学院大学地域創造学部地域創造学科長・田中正人教授をコーディネーターに、パネリストは、静岡県三島市の「安全・安心なまち三島を目指して〜地域防災とコミュニティ〜」を豊岡武士三島市長が講演。他に、「防災活動を通じた地域との連携〜更なる信頼関係の構築に向けて〜」(神出正巳海南市長)等が発表しました。本市においても10月に台風19号により「避難勧告」が発令されました。この経験から豪雨への防災について向上を図っていく必要があります。改めて自助・共助・公助の重要性を感じ、今後の取り組みに生かしていく必要があると思いました。