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戸田競艇企業団議会・視察報告 戸田競艇企業団議会議員(市議会議員)鈴木 智

屋外型施設のモーヴィ下関
屋外型施設のモーヴィ下関
12〜13日、戸田競艇企業団議会の業務常任委員会は、山口県のボートレース下関(所有者・下関市)、福岡県のボートレース芦屋(同・芦屋町)、同じくボートレース若松(同・北九州市)を視察しました。ボートレース振興会が推進している外向発売所(競艇場の外にあり多数のレースを同時に観戦、購入できる施設)やROKU(一般市民貸し出しやイベント利用のための特別観覧施設)、ボートレース戸田でも設置されたボーネルンド社と提携した子ども用遊び場「モーヴィ」などを視察することが主なテーマです。

12日に訪れたボートレース下関では、近年、ナイター開催などで売り上げが増加しています。また、「地域に開かれ市民に親しまれる」ことなどを目指し、屋外型「モーヴィ下関」を開設。利用客(親子)は売り場前を通らないなど一般客と動線が重ならない配慮などの説明がありました。

13日に訪れたボートレース芦屋は最初に外向発売所を設置したレース場。午前の早い時間帯からのモーニングレースなどで近年売り上げを伸ばしています。利益は、町が子育て支援などを支える財源となっていることを積極的に知らせているとのことでした。

同日午後は、北九州市にあるボートレース若松を訪問。子どもの遊戯スペース、食の魅力や女性の快適性を重視した設備で新規のファン獲得に努力しているほか、施行者(北九州市)は競艇事業を担う公営競技局に地域貢献室を設置、ROKUや貸し出し施設の活用を広げ、子ども食堂の開催などにも取り組んでいるそうです。

地域貢献を掲げた取り組みが各地で行われていますが、売り上げへの貢献とは別に、どのような効果をもたらすのか、引き続き留意したいところです。一方、子どものスペースについては、自分で判断できない幼児が競艇場に出入りすることの将来的な影響など、一定の対策がとられたとしても疑問が残ります。より慎重な議論が必要なテーマだと感じました。